Technics EAH-AZ100レビュー。音質に一切妥協しない磁性流体ドライバー搭載イヤホンの実力は?

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完全ワイヤレスイヤホンを選ぶとき、あなたは何を重視しますか?デザイン、価格、それとも音質でしょうか。

今回ご紹介するTechnics EAH-AZ100は「音質」という一点において、妥協を許さない製品です。

完全ワイヤレスイヤホンとして初めて磁性流体ドライバーを搭載し、これまでのワイヤレスイヤホンの常識を覆すような音の世界を体験させてくれます。

ただ、実際に数週間使い込んでみて感じたのは、このイヤホンには明確な「向き・不向き」があるということ。

そのように感じるのは私がイヤホンに求める機能が無駄に多岐に渡るためでもあるんですが、音質にこだわる方にとっては間違いなく有力な選択肢になります。

良かった点も、正直気になった点も包み隠さずお伝えしますので、あなたのイヤホン選びの参考にしていただければと思います。

気になった方は是非最後までご覧ください。

目次

「磁性流体ドライバー」は音質へのこだわりが生んだ技術

EAH-AZ100の最大の特徴は、完全ワイヤレスイヤホンとして初めて「磁性流体ドライバー」を搭載している点です。

磁性流体というのは、磁石の性質を持つ液体のこと。

この技術をドライバー(音を出す部分)に使うことで、より正確で繊細な音の再現が可能になります。実際に使ってみると、この技術の恩恵を強く感じることができました。

音の解像感、つまり「音の輪郭のクリアさ」において他のイヤホンとは明らかに違いを実感することができます。

楽器一つひとつの音色がしっかり分離して聞こえ、ボーカルの息遣いやギターの弦が震える細かな振動まで、驚くほどリアルに伝わってくるんですよね。

これまで様々なワイヤレスイヤホンを試してきましたが、EAH-AZ100の音質総合的に頭一つ抜けている印象です。音楽を「聴く」というより「体験する」という表現が近いかもしれません。

通話品質も妥協なし:双方向でクリアな音声を実現

音楽視聴だけでなく、通話品質にも力を入れているのがEAH-AZ100の特徴です。

「Voice Focus AI」による、業界初となる受話ノイズ除去機能を搭載。

これは送話側(自分の声)だけでなく、受話側(相手の声)の雑音も除去してくれる技術です。

リモートワークや電話会議が日常化した今、「相手の声がクリアに聞こえる」というのは想像以上に重要となっております。

実際私自身リモート会議の頻度は増えており、この機能は意外と重宝しています。

騒がしい環境で通話する際にも相手の声がしっかり届くので、聞き返しの回数が明らかに減りました。

アダプティブノイズキャンセリングの実力

EAH-AZ100には優秀なノイズキャンセリング機能も搭載されています。

これは「アダプティブノイズキャンセリング」と呼ばれ、使用者の耳の形状や装着状態、周囲の環境をリアルタイムで分析し、最適なノイズキャンセリングを提供してくれます。

具体的には、外側に配置されたフィードフォワードマイクが周囲の騒音を拾い、内側のフィードバックマイクが耳の中の音を捉えることで正確にノイズを打ち消す仕組み。

外出先での作業や電車での移動中、人の話し声や車両の走行音がスッと消えていく感覚が心地よく、集中したい時の強い味方となってくれます。

操作のカスタマイズ性が素晴らしい

個人的に特に気に入ったのが、タッチ操作のカスタマイズ性が高いこと。

イヤホン本体をタップすることで、再生・停止や曲送りなどの操作ができるのは今や当たり前になりましたが、EAH-AZ100は専用アプリを使って、これらの動作を細かくカスタマイズできます。

私の場合、右側イヤホンの1タップで再生・停止、左側イヤホンの1タップでノイズキャンセリングのオン・オフを設定しています。

この「自分好みに調整できる」という点が、日常使いでの快適さを大きく向上させてくれました。

実はこれ、人気のAirPodsでもできない機能なんです。

スマホを取り出さずに耳元だけで操作が完結するのは、想像以上に便利ですよ。

気になった点など

ここまでEAH-AZ100の特徴や良い点についてお伝えいたしました。

ここからは、実際に使用してみて気になった点もお伝えしておきます。購入を検討されている方の参考になればと思います。

寝ながらの使用には向いていない

ここ数年間はASMR動画を寝る前に聴く(または読書)のが日課なんですが、EAH-AZ100は横になった状態での使用にはあまり向いていません。

イヤホン本体がやや大きめなので、枕に頭を乗せると耳への圧迫感が結構強め。一度そのまま寝落ちしてしまったことがあるんですが、翌朝起きたら耳がかなり痛くなっていました。

音質が素晴らしいだけに上記のようなリラックスする際にも使いたいと思ってしまうのですが、「寝フォン」としての使用は正直おすすめできません。ベッドに入る前までの使用に留めておくのが賢明です。

一晩中仰向けで寝られる方は検討しても良いかもしれません。

イヤーチップのフィット感に個人差がありそう

もう一点、これは個人差の問題かもしれませんが、イヤーチップのフィット感が私には合いませんでした。

EAH-AZ100にはSSサイズからMLサイズまで複数のイヤーチップが付属しており、どれかは合うだろうと期待していたのですが、どのサイズを試しても装着後10〜15分経つと耳が痛くなってしまいます。

耳の形は本当に人それぞれなので、これが誰にでも当てはまるとは限りません。ただ、もし店頭で試せる機会があれば、少し長めに装着してみることをおすすめします。

音質が良すぎるが故の聞き疲れ?

音の解像感が高いことは大きな魅力なのですが、それが裏目に出る場面もありました。

細かい音まで聞こえすぎるため、長時間の使用で少し疲れを感じることがあります。ギズモード編集部の方も同様の指摘をされていて、「なるほど、確かに」と共感した部分です。

これは音質の良さの裏返しでもあるので、一概にデメリットとは言えません。ただ、音楽を「ながら聴き」するよりも、じっくり向き合って聴くスタイルに向いているイヤホンだと感じます。

どんな人におすすめ?

実際に使ってみた経験から、EAH-AZ100はこんな方におすすめです。

  • 音質を何よりも重視
  • リモートワークで通話の機会が多い
  • 操作のカスタマイズ性も重要

まず音質を何よりも重視する方には間違いなくおすすめできます。ワイヤレスイヤホンでここまでの音質を実現している製品は多くありません。

次にリモートワークで通話の機会が多い方にも良い選択肢になります。双方向のノイズ除去機能は、通話品質の向上に確実に貢献してくれます。

操作のカスタマイズ性を求める方にもぴったりです。自分の使いやすいように設定を変えられる柔軟性は、日常使いで大きなアドバンテージになります。

一方、長時間の連続使用を想定している方寝ながら音楽を聴きたい方には、他の選択肢も検討されることをおすすめします。装着感の問題は、使用スタイルによって大きく影響する部分ですね。

まとめ:音質にこだわるなら検討する価値あり

以上、今回はPanasonicから販売されているワイヤレスイヤホン「Technics EAH-AZ100」の使用感についてお伝えしました。

「EAH-AZ100」は、音質という点では現在のワイヤレスイヤホン市場でトップクラスの実力を持った製品です。磁性流体ドライバーがもたらす高解像度なサウンドは、音楽好きの方なら是非一度は体験してほしいところ。

ただし装着感については個人差があり、長時間使用や寝ながらの視聴には向かないという点も理解しておく必要があります。

音楽を真剣に楽しみたい、通話品質も妥協したくない、そして自分好みにカスタマイズできるイヤホンを求めている。そんな方にとって、EAH-AZ100は十分に検討する価値のある選択肢と言えます。

もし購入を検討されているなら、可能であれば店頭で実際に装着してみることをおすすめします。

音質の良さは間違いありませんが、自分の耳に合うかどうかは実際に試してみるのが一番確実ですからね。

この記事があなたのイヤホン選びの参考になれば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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