【2025年版】失敗しないオフィスチェアの選び方|腰痛対策から価格帯別おすすめ、中古の賢い買い方まで徹底解説

長時間続くデスクワーク、気づけば背中は丸まり、腰には鈍い痛みが…。そんな経験はございませんでしょうか。
「たかが椅子」と侮るなかれ。オフィスチェアは、私たちの仕事の効率性、集中力、そして何よりも健康を左右する、まさに「体の一部」と言っても過言ではありません。
適当に選んだ椅子に座り続けることは、体への負担だけでなくパフォーマンスの低下、さらにはQOLの低下にも直結します。

この記事では、これまでに数多くのオフィスチェアを購入してはレビューし、失敗も重ねてきた私が、あなたに最適な一脚を見つけるための「失敗しない選び方」を徹底解説します。
「腰痛対策」から「予算別のおすすめ」「中古品を賢く選ぶコツ」など、あらゆる角度からオフィスチェア選びの疑問を解消します。
気になった方はぜひ最後までご覧ください。
オフィスチェア選びで失敗しないための【5つの重要ポイント】
はじめに、「どんな椅子を選べばいいのか分からない」という方のために、オフィスチェア選びの基本となる5つのポイントを解説します。
この基準を知っておくことで、店頭やオンラインショップで迷うことなく、自分に合った椅子を見つけることができるはずです。
【最重要】体格にフィットする「サイズ調整機能」
オフィスチェアの快適性は、どれだけ自分の体格に合わせられるかで決まります。

サイズ調整機能のポイント
- 座面高調整: 地面に足の裏全体がしっかりつく高さに調整できるか
- 座面奥行き調整: 膝裏に握りこぶし一つ分程度の隙間ができるか
- ランバーサポート(腰当て)調整: 腰のS字カーブを自然に支える位置に調整できるか
- アームレスト調整: 肩が上がらず、腕が自然に置ける高さ・前後・角度に調整できるか
これらの調整機能が充実しているほど、どんな体格の人にもフィットしやすくなります。
長時間座っても快適な「座面・背もたれの素材」

素材は快適性、通気性、耐久性に直結します。
素材選びのポイント
- メッシュ素材: 通気性抜群で蒸れにくい。体圧分散性にも優れる。
- モールドウレタン(布張り): 適度なクッション性があり、オールシーズン快適。耐久性も高い。
- レザー(本革/合皮): 高級感があり、手入れしやすい。ただし、蒸れやすいこともある。
個人的なおすすめとしてはメッシュかウレタン。
以前は革張りのゲーミングチェアを使用していた時期もありましたが、そちらはどうしても夏場のムレが気になってしまうんですよね。

作業効率を高める「リクライニング・ロッキング機能」
リクライニングやロッキングは、単なる休息のためだけではありません。
これらの機能があることで作業中の姿勢変化に椅子が追従し、体への負担を軽減できます。
おすすめの座面機能
- シンクロロッキング: 背もたれを倒すと座面も連動して傾き、最適な着座姿勢を保つ。
- 前傾チルト: PC作業などで前のめりになる際に、骨盤を支え、姿勢をサポートする。
一見地味ではあるんですが、前傾チルト機能なんかはデスクで書き物する際や、気合いを入れて集中する作業時なんかに結構重宝します。
適切な姿勢を保つ「ランバーサポート(腰当て)」

長時間座る上で、腰への負担を軽減する最も重要な機能の一つがこのランバーサポート。
世界中で最もシェアが高いスチールケース製のチェアや椅子の王様と謳われることの多いアーロンチェアなど、名だたる高機能チェアに備わっています。

独立型・可動式など様々なタイプがありますが、腰のS字カーブを自然に支えるものが理想ですね。
フローリングを傷つけない「キャスター」の選び方

多くのオフィスチェアはナイロン製のキャスターですが、フローリングで使用すると傷がつく可能性があります。
キャスターの種類
- ウレタンキャスター: フローリングへのダメージを軽減し、静音性も高い。
- ナイロンキャスター:もっとも安価かつスタンダードなキャスター。固くて滑りやすいがフローリングで使用すると結構うるさい。
- ゴムキャスター:グリップ力を活かした滑りにくいキャスター。上記2つでは滑りやすいような場所(タイルの上など)での使用におすすめ。
- キャスターなし(固定脚): 安定性を重視する方や、来客用にも。
【腰痛・疲れ対策】体への負担を軽減するチェア選びのコツ
「疲れない椅子が欲しい」「慢性的な腰痛を何とかしたい」という悩みは、オフィスチェアを選ぶ上で非常に多くの方が抱えているのではないでしょうか。
ここでは、特に体への優しさを重視した選び方のポイントを深掘りします。
「独立式」ランバーサポートは腰痛の味方

私がこれまでレビューしたチェアの中でも、エルゴヒューマンプロ2のように独立して調整できるランバーサポートは、腰痛持ちの方に特に評価が高い機能の一つ。
一般的な椅子の腰当てよりも、さらにピンポイントかつ深く腰を支えることができるため、長時間座っても腰への負担を軽減してくれます。
適切な「座面硬度」と「体圧分散性」が鍵

「クッション性が高い=疲れない」というわけではありません。
柔らかすぎる座面はお尻が沈み込みすぎて姿勢が崩れやすく、かえって腰への負担が増すこともあります。
私が長年チェアを選んできた中でおすすめしたいのは「やや硬め」の座面。 適度な反発力で体を支え、体圧を均等に分散してくれる座面が理想ですね。
その点で、Leap V2のようなモールドウレタン座面は、非常に優れています。
メッシュ素材のチェアにもやや固めの座面は存在しており、通気性に加え体の凹凸に合わせて柔軟に変形してくれるため、体圧を分散する効果も期待できます。
「前傾チルト」で正しい姿勢をサポート
PC作業などで集中していると、どうしても前かがみになりがちなんですが、この前傾姿勢は腰への負担を大きくします。
シルフィーやアーロンチェア、エルゴヒューマンプロ2に搭載されているような前傾チルト機能は、座面を前に傾けることで骨盤を正しい位置に保ちやすく、自然な前傾姿勢をサポート。
これにより腰への負担を大きく軽減し、疲労感を緩和してくれます。

スタンディングデスクと合わせるのもアリ
補足となりますが、そもそも「座りすぎは良くない」というのは結構定説だったりもします。
それについて結構フォーカスされ一時期かなり流行ったのがスタンディングデスク。
立ったまま作業することで血流を良くして作業効率の向上を図るのが狙いで、私もしっかり飛びついています。

ただ、いくら体に良いとは言われても結局立ったままの作業は長時間続かないし、立ったり座ったりする際に昇降スイッチをポチポチ押すのも結構面倒になってくるもの。
しかも私が購入した昇降デスクはリモコンのメモリ機能が故障したため、ワンタッチで狙った高さにすることができず、希望の高さになるまでボタンを押下し続ける必要があります。
そんなことも相まって、最近では結局座り作業がほとんどとなっています。
とはいえこの昇降機能自体は結構便利で、椅子の高さをある程度自分好みに合わせ、最後に天板の位置を微調整することで非常に快適な作業環境を作り上げることが可能となります。
チェア選びの後に余裕が出てきたら是非導入を検討してみてください。
経験上、多少根が張ってもFLEXISPOTがおすすめ。
【価格帯別】あなたに最適なおすすめオフィスチェア
このように様々な素材や機能があるオフィスチェアなんですが、いざ購入を検討してみると数千円のものから数十万円するものまで、かなり幅広な価格帯となっております。
ここでは予算に応じたおすすめの選び方と、代表的なモデルを紹介します。
1万円台~2万円台:「コスパ最強」を探すならここ

「予算は限られているけど、少しでも良いものを」という方に最適な価格帯です。
この価格帯で全ての調整機能や最高級の素材を求めるのは難しいですが、特定の機能に絞って探すことで結構コスパの良いモデルが見つかります。


選び方のポイント例
- 素材: 通気性を重視するなら、メッシュの背もたれや座面はおすすめです。
- 最低限の調整機能: 座面高と背もたれのリクライニング(簡易的なもの)があれば十分。
- ブランド: ニトリ、山善、タンスのゲン、アイリスオーヤマなど、国内メーカーのモデルに良質なものが多い印象です。
おすすめのモデル例
- ニトリの定番モデル(OC-001など): 必要十分な機能を備え、座り心地も安定しています。
- 山善のコンパクトチェア: 自宅での使用や、省スペースを重視する方におすすめです。
- LOWYA(ロウヤ)のポケットコイル座面チェア: 価格帯ながら座面の快適性を追求したモデル。
3万円台~5万円台:機能性と快適性のバランスが取れた「高コスパ」帯
ここから一気に選択肢が広がり、機能性や素材の品質が向上します。テレワークの普及により、この価格帯の需要は特に高まっています。
選び方のポイント
- 充実した調整機能: 座面奥行き調整や、多段階ロッキングなど、より細かな調整が可能になります。
- 高品質なメッシュ/ウレタン: 体圧分散性や耐久性が向上し、長時間の着座も快適に。
- 有名ブランドのエントリーモデル: オカムラやコクヨのエントリーモデルも視野に入ってきます。

おすすめのモデル例
- オカムラの「シルフィー」(エントリーモデル): デザイン性と機能性を両立。特に小柄な体型の方にもフィットしやすいモデルです。
- Steelcase「Leap V2」の中古品: 新品では高価ですが、この価格帯で手に入れば非常に満足度が高いでしょう。(後述の中古の項目も参考に)
- GrowSpica pro: 程よい硬さとランバーサポートが特徴の、国内メーカー人気モデル。

10万円以上:可能ならここを狙いたい

最上の座り心地を求めるならこの価格帯。一度座ればその違いが分かる、まさに一生モノの椅子が揃っています。
機能性、耐久性、デザイン、全てにおいて妥協がありません。
選び方のポイント
- 徹底した体へのフィット感: 人間工学に基づいた設計で、体の負担を極限まで軽減します。
- 卓越した耐久性: 高品質な素材と堅牢なフレームで、10年以上の使用にも耐えうる設計。
- ブランドの信頼性: ハーマンミラー、Steelcase、オカムラ、エルゴヒューマンなど、世界的評価の高いブランドを選びましょう。
おすすめのモデル例
- ハーマンミラー「アーロンチェア」: 高級チェアの代名詞。体圧分散性、通気性、耐久性すべてにおいて高水準。
- Steelcase「Gesture」「Leap V2」: 私も愛用するチェア。Gestureは多様な姿勢に追従し、Leap V2は腰へのサポートが非常に強力です。
- エルゴヒューマンプロ2: 多彩な調整機能とオットマンで、作業から休息までをカバー。
- オカムラ「コンテッサ セコンダ」: 日本の技術とデザインが融合した、洗練された一脚。
オフィスチェアで中古品を選ぶ際の注意点とメリット
「高級オフィスチェアが欲しいけど、新品は高すぎる…」そんな時に検討したいのが中古のオフィスチェア。
実は、中古市場には意外と多くの掘り出し物が眠っています。
ただし、以下のとおりいくつかの注意点がございます。
[Image: きれいに整備された中古オフィスチェアが並ぶ店舗の様子]
中古のメリット:憧れの高級チェアにも手が届く

当然ながら、最大のメリットはやはり価格。
新品では数十万円するような高級オフィスチェアも中古であれば半額以下、時には数分の1の価格で手に入ることもあります。
例えば、私が以前愛用していたSteelcase Leap V2などは、新品で購入すると10万円以上するんですが、中古であれば3〜5万円程度で手に入ることもあります。


中古のデメリット:劣化と保証に注意
オフィスチェアを中古で購入する場合には座面のへたりや、メッシュの伸び、キャスターの破損、ガスシリンダーの抜けなども考えられます。
メルカリなどの個人間取引や、一部の中古販売店では、メーカー保証が受けられない場合があります。
あまりにも異常な値下げ率に釣られて飛びつくと後から泣き寝入りするおそれもありますので、慎重に選びましょう。
例えば私がよく利用する「オフィスバスターズ」にて中古オフィスチェアを購入する場合、各チェアごとに損耗の具合や写真が掲載されているので、自分の中で納得して選ぶことができます。

賢い中古品選びのポイント

信頼できる店舗で
専門の中古家具店: 専門知識を持ったスタッフが整備・クリーニング済みの場合が多く、保証が付くこともあります。店舗での試座も可能なため、「オフィスチェア 中古 店舗」など検索してみて、実際に足を運ぶのがおすすめです。
フリマサイトやオークションの場合、比較的低下な商品もありますが、状態確認や交渉は自己責任。保証は期待できません。
良心に欠ける出品者に当たってしまうと泣きをみる可能性もございますので、注意しましょう。

必ず「実物」を確認する
可能であれば、現在住んでいる地域周辺で中古品を扱っている店舗を探し、試座してみましょう。
写真だけではわからなかった座面のへたりやガタつき、昇降・リクライニング機能の動作を確かめることができます。

一部消耗品は交換可能
キャスターやガスシリンダーは、後から比較的安価に交換できるパーツです。
座面のクッション材などの張り替え張り替えサービスを提供している業者もあるようなので、予算が時間に余裕があればそちらも検討してみてください。
ただ、修理に力を入れるあまり結局新品購入と同じくらい費用が掛かるような事態に陥らないよう注意しましょう。
まとめ

以上、この記事ではオフィスチェア選びの基本から予算別のおすすめ、そして賢い中古品の選び方などについて解説しました。
デスクワークをする上で、オフィスチェアは健康と生産性に直結する非常に重要な投資といえます。
私もこれまで何脚ものチェアを実際に購入し、その重要性については身をもって感じていますので、この記事があなたのオフィスチェア選びの一助となれば幸いです。












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