Steelcase 「LeepV2」レビュー。低価格なのに多機能で疲れないオフィスチェア
作業用チェアのアームレスト(肘掛け)ってどうしてますか?
私は最近までこのアームレストに対して大きなこだわりを持っておらず、アーロンチェアは高さ調整のみできるタイプでしたし、その前に使用していたオカムラのシルフィーに至ってはそもそもアームレスト自体が備わっていないモデルを使用しておりました。
大きな理由としては机との高さが合わない場合結局使わなくなることや、ギターの練習時に引っかかるのが煩わしいといったものです。
そんな感じの「あってもいいけど邪魔になりやすい」存在だったアームレストの概念を変えてくれたのがリープV2のアームレストでした。
一般的な高さ調節だけでなく、水平方向に前後左右、さらには角度調整もできてしまう変幻自在ぶり。
本記事ではそんな「LeapV2」の使用感についてお伝えします。
ぜひ最後までご覧いただき、作業用チェア選びの参考にしてみてください。
特徴
リープチェアの機能は以下のとおり。
- 身体の動きに合わせて背もたれの形状が変わるライブバック機能
- 硬さと高さを調節できるランバーサポート
- 全方向に調整可能なアームレスト
- リクライニング時も快適なナチュラルグライドシステム
ランバーサポートや座面の位置調節機能なんかはどのメーカーでもミドル〜ハイグレードモデルに備わっているんですが、中古価格2万円台で購入できるこのリープチェアにはいずれも備わっております。
中古とはいえこの価格帯でこれだけの機能を有しているのは、私のようなコスパ厨の心をしっかりくすぐってくれました。
とりわけ気に入っているのが肘掛け調節機能の豊富さ。
これが非常に電動昇降デスクとの相性が良く、デスクワーク時のベスポジをかなり細かく探求できます。
外観
リープチェアの外観はこんな感じ。
特段奇抜なデザインではなく、なんともオフィスチェアらしいシンプルな見た目。
サイズ | |
---|---|
高さ | 972mm-1099mm |
幅 | 686mm |
奥行 | 533mm-629mm |
座面の幅 | 489mm |
背もたれの高さ | 635mm |
このシンプルさが故に長く使えそうな気がします。
使用感など
高いクッション性能
リープチェアの座面、背面には耐久性に優れたポリエステル素材が使用されています。
その中には肉厚なウレタンフォームが詰め込まれており、手で触れてみるとそのギッシリ感が伝わってきます。
しっかり詰め込まれすぎて逆に一瞬固さを感じてしまうレベル。
中古ながら表面の使用感もみられず、耐久性の高さが窺えますね。
ランバーサポートが快適
リープチェアの丸みを帯びた特徴的な形状の背もたれには、独自のライブバックテクノロジーが採用されています。
身体の動きに合わせて背もたれの形状が微妙に変わる仕組みで、背骨(脊髄)全体が自然なS字型になるようサポートしてくれます。
背もたれ部分のランバーサポートは好みに応じて高さと硬さを調整することが可能。
高さは手動で切り替え、硬さは右側にあるノブを回すことで調節できます。
このランバーサポートが結構細かく調整できて快適なんですよねー。
これまでのチェアは太ももから臀部周辺の快適さに着目しがちだったので、改めて腰回りの大切さに気付かされました。
ナチュラル・グライドシステム
リープチェアの座面はリクライニングに合わせて座面が前面にスライドする「ナチュラルグライドシステム」が搭載されています。
メーカーが特許を取得した独自機能らしく、リクライニング時にも目や手の位置を最適な距離利で保ちながら作業を続けることが可能。
座面クッションには体の形に順応するエアポケットが内蔵されており、エッジ部分もちょうど良い感じの柔らさ。
これらの組み合わせにより太もも下の圧迫感が和らぎ、長時間の座り作業でも足の痺れや疲労感を軽減することができます。
とはいえ適度な休憩必要なので、スタンディングデスクと組み合わせながら使用しております。
アーム調節機能の自由度が高い
リープチェアのアームレストは前後・左右・上下方向に加えて内向き、外向きといった角度調整まで可能。
これまで使用してきたどのチェアよりも自由度が高いです。
アームレストについてもそれほど重要視してこなかったんですが、デスク天板の奥行が短いほど重要になることがわかりました。
私が以前まで使用していたデスク天板は畳1畳分のサイズ(幅1800mm×奥行910mm)あったんですが、狭い書斎のスペース確保をするため70センチ弱までカットしていました。
この20センチの差分が割と大きく、これまでと同様のキーボード位置だと肘がデスクからはみ出し、宙に浮いた状態になってしまうんですよね。
アームレストの自由度が高いことでこの問題にも対処可能で、天板の高さに合わせてアームレストを持ってくることでちょうど良いポジションを確保することができます。
高さだけでなく奥行も調整できるので、「肘は同じ高さにしたいけど椅子はデスク近くまで引きたい」場合にも対応可能。非常に便利です。
リクライニングレバーはうるさい
リープチェアを使用していて最も気になったのがコチラ。
リクライニング角度を調整するためのレバーは座面右下にあり、これを上下に傾けることで調整することが可能となります。
このレバーを操作した際の音がなかなか大きく、一段階ごとに「カチカチ」といった音が発生。休憩時に背もたれを倒そうと一番下まで一気にレバーを下ろすと「カチカチカチ!」と鳴り響きます。
そんな頻繁に上げ下げする訳でもないんですが、家族が寝静まった後は結構気を遣うんですよねえ・・・。
一般的なリクライニングチェアのように、レバーをグッと上げながら調整するタイプにはできなかったのかなと感じてしまいます。
移動時の音も結構うるさい
リープチェアの商品ページではキャスターの静かさについて謳われていますが、移動時には「シャーッ」という音が普通に発生します。
これに加えて本体のキャスター部付近もミシミシ鳴ることがあり、これらが合わさると結構気になります。
異常なほどではないんですが、以前使用していたアーロンチェアはびっくりするくらい無音だったので、どうしてもそちらと比較してしまうんですよね。
リクライニング角度がやや浅い
リープチェアはリクライニングレバーの操作に応じて5段階までの角度調整に対応しています。
作業の休憩時や動画視聴・読書をする際には一番倒した状態にすることが多いんですが「あともう1〜2段階ほしいかも」と感じます。
オフィスチェアなので本格的なリラックス機能を求めすぎても仕方ありませんが、この辺は普段デスクに向かう際の作業と娯楽の比率に左右される気がします。
リープチェアはこの辺の体感が「作業:娯楽=6:4」くらいでしょうか。
ちなみにアーロンチェアは作業特化なので「作業:娯楽=9:1」くらいの印象です。
まとめ
以上、今回はSteelcaseの高機能オフィスチェア「Leap V2」の使用感についてお伝えしました。
- 程よいクッション性が心地よい
- ランバーサポート、ナチュラルグライドなど体にフィットする機能が充実している
- 操作時、移動時の音が結構大きい
- リクライニング角度がもう少し欲しい
細かな調整ができるランバーサポートやアームレストが搭載されており、理想のポジションでの作業が捗る高機能オフィスチェアです。
体へのフィット感が高い一方で、座面の角度調整やチェア移動時のキャスター音は結構うるさく感じました。
一人暮らしの方など、音に対してそこまでシビアに気を使わなくて良い環境であればこの音問題はそれほど気にしなくて良いかもしれません。
リープチェアは中古市場も割と豊富で、3万円〜5万円台で十分高品質なものが狙えるため、上記のような音問題が気にならなければ十分購入を検討する価値はあると言えます。
新品、中古品のURLを掲載しておきますので、今回紹介したリープチェアが気になった方はぜひチェックしてみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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