Anker「Eufy X10 Pro Omni」レビュー。全自動で叶える真のハンズフリー掃除体験

昨年の秋から年末にかけて、6年ほど前から稼働していたルンバe5の調子が悪くなってしまった。
これに伴い、新たにAnker製のロボット掃除機「Eufy X10 Pro Omni」を購入。

吸引と水拭きはもちろん、ゴミ収集、モップ洗浄・乾燥までを全自動で行う「全自動クリーニングステーション」を搭載し、まさに”掃除から解放される”体験を提供してくれる一台である。
正月に購入し早3ヶ月程度経過しているため、使用感などをまとめておきたい。
Eufy X10 Pro Omni の特徴

全自動クリーニングステーション
このモデル最大の魅力は豊富な機能を備えた「全自動クリーニングステーション」の存在にある。主な機能は下記。
- ゴミの自動収集: 掃除完了後、本体ダストボックスのゴミをステーション内の大容量ダストバッグ(約2ヶ月分※使用状況による)に自動で収集。毎回ゴミ捨てをする手間がない。
- モップの自動洗浄: 水拭き完了後、汚れたモップをステーション内で自動洗浄。常に清潔なモップでの水拭きが可能。
- モップの温風乾燥: 洗浄後のモップを温風で乾燥。生乾きの嫌な臭いやカビの発生を防止。
- 自動給水: ステーション内の給水タンクから、本体の水拭き用タンクへ自動で給水。
日常の掃除における「ゴミ捨て」「モップの手洗い・乾燥」「都度給水」といった面倒な作業から解放され、ほとんどハンズフリーで快適な環境を維持できる。
ステーションタンクへの給水、水拭き後の汚水処理は手動で行う必要があるが、普段必要になる作業はそれだけなので非常にラク。


掃除機本体の清掃機能も高い

Anker Eufy X10 Pro Omniは掃除機本体の性能も非常に高い。
- 強力な吸引力: Anker Eufy史上最高クラスの8000Paという強力な吸引力を実現。フローリングの溝やカーペットの奥に入り込んだゴミ、ペットの毛までもしっかり吸引。
- 加圧式デュアル回転モップ: 2つのモップパッドが回転しながら床に圧力をかけて水拭き。まるで手で拭いたかのようなスッキリとした仕上がり。カーペットを検知すると自動でモップを持ち上げるモップリフト機能も搭載し、カーペットを濡らす心配もない。
- AIを活用した高精度な障害物回避: 前面カメラと並んで配置されているセンサーには「AI.See™システム」を搭載。床にあるケーブル、スリッパ、ペットの排泄物など100以上の物体を正確に認識して回避してくれる。
加圧式モップは特に優秀で、毎回感動的なさらさら感をもたらしてくれる。
Eufy X10 Pro Omni の使用感など
良かったポイント
- 圧倒的な手間の削減
- 高い清掃能力
- 高性能カメラ&AIによる衝突回避
- 優れたUIの専用アプリ

下:洗浄水用タンク
圧倒的な手間の削減
Eufy X10 Pro Omniには全自動クリーニングステーションが搭載されているため、掃除に関するほとんどの手間から解放される。
日中働いている方、そもそも掃除自体が苦手な方にとっても非常に使い勝手が良い。
高い清掃能力
吸引力、水拭き能力ともに非常に高く、家の中ではなるべく素足で歩きたいと思えるほどキレイな床をキープできる。
ペットや小さな子供がいる家庭には非常にオススメ。
賢いナビゲーションと障害物回避
LiDARセンサーによる正確なマッピングとAIによる障害物回避能力により、高効率かつスムーズな清掃が可能。
旧来のロボット掃除機にありがちな衝突→反射を繰り返しながらの掃除ではないため、家具への衝突も最小限(ほぼ0)に抑えられる。
観葉植物等倒れたら困るものを置いていても過度に気を使わなくてよい。
ただしAIを過信しすぎてなんでも散乱させすぎるのは禁物(これについては後述)。
使いやすいアプリ
Anker公式から配信されている専用アプリにより、掃除のスケジュール設定や進入禁止エリア設定、吸引力・水拭き水量の調整など、一通りの機能設定がスマホだけで簡単に行える。
もちろん外出先からの操作も可能。
掃除のタイミングを不定期にしている場合には出かけた後にスマホから指示ができる。
Eufy X10 Pro Omniの気になるポイントや注意点
気になるポイント
- 価格
- ステーション設置スペースに注意
- AIの回避機能は過信禁物
- 定期的なメンテナンスは必須

価格
フラッグシップモデルだけあり、吸引だけのモデルと比較すると高額に感じてしまう。
通常は10万円弱(9万9千円くらい)だが、プライムセールなどでは定期的に7万7千円程度まで値下がりされることがある。
購入を急がないのであればそのタイミングを待つのがオススメ。
ステーションの設置スペースは購入前に考える
全自動クリーニングステーションは大きいので、ある程度の設置スペースが必要となる。
見栄えも考慮するのであればコンセントからステーションまでの距離は短い方が望ましく、購入前には入念に設置位置の確認を行った方が良い。
AI回避への過信は禁物:
Eufy X10 Pro OmniのAIセンサーは基本的に非常に優秀なものの、あまりに小さなものや予期せぬ形状のものは認識できない可能性もある。
他の購入者レビューを眺めていると「ペットのフンを回避できず吸い込んでしまった」という悲惨なものもあった。
現在我が家ではペットを飼っていないのでそれほど気にしなくて良いものの、確かに小さな玩具を吸い込んで停止することが稀にある。
ロボット掃除機あるあるとも言えるが、掃除前には床になるべく物を置かないのが理想。
定期的なメンテナンスは必須
ゴミ収集やモップ洗浄は自動で行えるが、ステーションのダストバッグ交換(約2ヶ月ごと)、給水タンクへの給水、排水タンクの排水、フィルターやブラシの清掃・交換といった定期的なメンテナンスは必要。
あまりにサボりすぎてしまうと「稼働させるほどに部屋を汚す」本末転倒な状況に陥ってしまうので注意したい。
まとめ

Anker Eufy X10 Pro Omniは、間違いなく現行のロボット掃除機の中でも最高レベルの性能と利便性を持つ一台だった。
- 掃除の手間を極限まで減らしたい
- 吸引も水拭きも、妥協のない高い清掃力を求めたい
- ペットや小さな子供がいるため、床を常に清潔に保ちたい
- コスパの高い高機能なロボット掃除機が欲しい
- ロボット掃除機がケーブルや小物に引っかかるのがストレス
10万円近く払うのは勇気がいるものの、水拭き機能や専用ステーション付きでこの価格ならコスパはかなり高い。
日々の掃除の手間から解放され、常に清潔な床を維持できることを考えれば、投資する価値は十分あり、「時は金なり」を体現した次世代のロボット掃除機と言える。
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