「INNOCN 32M2V」レビュー。HDR1000、miniLED搭載、脅威的性能な4Kモニタの実力を試す。
- INNOCN32M2Vの使用感は?
- INNOCN 32M2Vの良い点、悪い点はどこ?
- HDR1000、ミニLEDなど最新の映像技術の実力が知りたい
こういった疑問や考えをお持ちのあなたへ。
本記事では、「INNOCN 32M2V」の使用感等についてお伝えしています。
発売直後からちょくちょく売り切れ→再販を繰り返している高性能モニタ。
明るさとコントラストを追求した高い映像表現を求める人、ゲームプレイも妥協したくないという人にはぜひお勧めしたい性能を有するこの製品。
映像表現に関する性能が高すぎるのに対してコスパが異様に高すぎて驚きます。
気になった方は是非一度ご覧ください。
INNOCN 32M2Vについて
「32M2V」を販売する「innocn」は2014年に設立された、ハイエンドモニター・業務用モニターの研究開発と販売を行う中国企業のブランド。
「中華製モニター」かと侮るなかれ、その実力はほぼ公称スペックどおりの高性能モニターとなっています。
スペックを以下の表にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
パネル種類 | IPS非光沢 |
画面サイズ | 32インチ |
アスペクト比 | 16:9 |
解像度 | 3840×2160 (4K) |
リフレッシュレート | 144Hz |
応答速度 | 1ms |
HDR | DisplayHDR 1000認証 |
バックライト | 1152分割FALDミニLED |
色域 | sRGB 100% / Adobe RGB 99% / DCI-P3 99% |
輝度 | 最大800+nits |
コントラスト比 | 1000:1 |
視野角 | 178°/178° |
入力端子 | USB-C (最大90W) / DisplayPort 1.4 / HDMI 2.1 x2 |
出力端子 | USB 3.0 x2 / 3.5mmオーディオジャック |
スピーカー | 5W x2 |
VESA規格 | 100x100mm |
重量 | 6.5kg(スタンド含む) |
脅威のHDR1000!!
ゲーム用と、クリエイティブ用途のどちらにもありがたい機能がてんこ盛りとなっていますが、特筆したいのが「HDR1000」と「ミニLED」機能。
驚異的な明るさと高いコントラストで、これまでにない臨場感の映像表現を楽しむことが可能となります。
INNOCN 32M2Vを開封
それでは早速INNOCN 32M2Vを開封してみましょう。
外箱はこんな感じ。
上部からスポッと引っ張り上げる形でモニターや付属品一式を取り出すことができます。
モニターの他に同梱されているものがこちら。
- USB 3.0 Type-Bケーブル
- HDMI 2.1ケーブル
- Display Port 1.4ケーブル
- USB Type-Cケーブル
- ACアダプタ
- モニター台座
- 取扱説明書
映像出力に必要となるケーブル類は一通り揃っています。
type-Bケーブルはモニターにハブ機能を持たせたい場合に必要。
ドッキングステーションを使用していない場合は結構役立ちます。
台座の色はモニターと同じシルバーを採用。
アルミのような金属的質感ではなく、割とプラスチッキーな感じ。
現在モニターアームを使用しているためこの台座を使用することはありませんが、デスク周りを黒系統で統一している場合には若干浮くかもしれません。
本体背面もしっかりとシルバー。形もメカメカしい印象を受けます。
一応VESAマウントにも対応しているんですが、取り付けには若干苦労を要します。
取り付け箇所の下あたりに謎の出っ張りがあるため、その部分が干渉してネジがうまく閉まらないんですよね。
初めは少し焦りましたが、なんとか取り付けることに成功。
コツとしては、「先に出っ張り部分のネジ2箇所を軽めに締めて(仮締)おいて、対面の2箇所を締める→出っ張り部分方向のネジを締める(本締)」
使用したモニタアームはエルゴトロン LXです。
といった手順でネジを締めたところうまくいったので、同じような問題に直面した際には一つの参考としてみてください。
モニターアームへの取り付け、コード周りの接続が完了したらいよいよスイッチON。
初めに使用言語について尋ねられるため、モニター右下の操作パネルより言語選択を行いましょう。
これが終わればセッティングは完了です。
細かい色の調整などは使いながら微調整していきます。
INNOCN 32M2Vを実際に使用してみて
ゲーム
PS5
最近は専らSwitchやPS5でゲームをすることがほとんどなのですが、INNOCN 32M2Vでプレイしてみたところ非常に満足度の高いゲーム体験が得られました。
特にPS5の場合4K 120Hzまで出力可能なので、リビングの4kテレビでは味わうことのできない圧倒的滑らかさでの表現が楽しめます。
今回INNOCN 32M2Vに合わせ、発売当初から人気の高かったテイルズオブアライズを同時に購入しています。HDR性能やミニLEDの効果も相まって、これまでとは比較にならないレベルのリアルさと没入感でした。
また、応答速度も1msと速いので、FPSやアクションゲームなどの高い操作性を要求されるゲームでも遅延や残像を感じることはありませんでした。
Nintendo Switch
一方、Nintendo Switchの対応解像度は1080pまでとなっています。
よく言われるのが、4kモニタで1080pプレイすることで生じる画質の低下について。
実際のところ、INNOCN 32M2Vでも若干の荒さは感じました。
ある程度画面から距離が離れている状態であれば気になりませんが、画面に近づいてキャラクター等のオブジェクトを注視してみると、若干線がギザギザになっているのが確認できます。
例えば、ゼルダの伝説(ティアキン)プレイ時には結構なシャギー感が見て取れます。
これまでリビングの4kテレビでスイッチをプレイしており、視聴距離が取れていたため気にならなかったのか、「4Kモニタ」に対するハードルが自分の中で上がりすぎていたのか定かではありません。
とりあえず、「めちゃめちゃ美麗なグラフィックでハイラルの世界を堪能するんや」的なテンションで挑むと、現実とのギャップにやられてしまう可能性があります。
動画編集
趣味程度に動画編集をすることがあるんですが、4kモニターでの編集作業は非常に効率的でした。
こんな感じの動画を作ってます
これまで使っていたウルトラワイドモニターに特段大きな不満があったわけではありませんが、ワイドモニタの欠点として上下方向における視認性の悪さ(狭さ)が挙げられます。
この辺は一長一短な気もしますが、4kモニタはそもそも表示領域が広がるためウルトラワイドモニター(3840×1440)の解像度と比較してもタイムラインの視認性は上がります。
4Kモニタ使用時によく言われる「文字がグッと小さくなってしまった」という問題も、32インチの画面サイズであれば十分にカバー可能。
FHD、QWHDからの移行であってもそれほど違和感なく馴染むことができると思います。
動画のプレビューやタイムラインなどの表示領域が全体的に広がり、ある程度全体を俯瞰しつつ細かい編集もしやすくなりました。
これに加え、カラーグレーディングなどもしやすくなったように感じます。
色域や輝度がかなり高いため、動画素材の色彩や明暗を正確に確認できるんですね。
人物や風景、花などのオブジェクト的な撮影においても鮮やかかつ自然な色合いで表現がなされています。
Amazonプライムで配信されている4k作品、Youtubeの4Kや8K動画なども非常に高精細。
QWHDや4Kテレビでこれまで感じたような綺麗さよりさらに上の、綺麗すぎて立体的に見えるような現象が起きます。
ネットサーフィン、文書作成
これはOLEDやHDR1000といった高機能とは別で単純に4Kモニタを使用して感じた事ですが、縦方向への閲覧性向上が非常に快適。
こうしてブログの文章を書いているときやネットサーフィンしているときなど、チェック作業や調べ物がかなり捗ります。
モニターサイズも32インチあるため、「文字が潰れて逆に見づらくなる」なんてこともありません。
WindowsユーザーであればWordやExcel使用時の生産性がかなり向上しそう。
特にエクセルなどの表計算系ソフトは全体を俯瞰的に見られた方が概要を把握しやすいため、作業が捗ります。
そんな感じで、ネットサーフィンや文書作成時においても快適な使用感となっています。
INNOCN 32M2Vの良かった点、気になる点
ここまで「INNOCN 32M2V」の概要や使用感についてご説明してきました。
ここからは、使ってみて感じた「良かった点」と「気になった点」についてご紹介いたします。
大きく分けると以下のとおり。
- HDR、ミニLEDでより鮮やかな映像が楽しめる
- 高解像度、高リフレッシュレートを両立
- 性能に対するコスパが高すぎる
- デザインの好みが分かれる
- 電源ONまでのレスポンスがやや遅め
- 電源コードの位置
それぞれ詳しく解説いたします。
良かった点
- HDR、ミニLEDでより鮮やかな映像が楽しめる
- 高解像度、高リフレッシュレートを両立
- 性能に対するコスパが高すぎる
HDR1000、ミニLEDでより鮮やかな映像が楽しめる
INNOCN 32M2Vには「HDR1000」や「ミニLED」が搭載されており、鮮やかでリアルな映像が楽しめます。
HDR 1000
High Dynamic Rangeの略で、高いダイナミックレンジを持つ映像のこと。この値が高いほど色や明暗の諧調が豊かになり、光の強いシーンでも映像が白潰れすることがありません。
ブルーレイやゲームソフト側がHDR表現によるデータで作成されていても、モニター側にHDR出力機能が備わっていなければボトルネック状態となるため本来の映像表現がなされません。
モニターがHDR対応していることで製作者側が意図した本来の映像出力がなされ、空や花などの色合い、人物の肌や質感などがより鮮やかで自然に表現されます。
また、HDRが搭載されていることで暗い部分や明るい部分の視認性も向上。
通常のモニタであれば明るすぎて画面が白潰れするようなシーン、逆に暗所で黒潰れしてしまうようなシーンでも適切に映像が出力されます。
HDR機能自体は最近売られているディスプレイであれば結構搭載されているんですが、同価格帯(11万円前後)だと「HDR400〜600」程度に留まっています。
一方INNOCN 32M2Vでは「DisplayHDR 1000認証」を取得。
HDRのモニターとしての高い品質を保証しています。
VESA(Video Electronics Standards Association)が定めたHDRのモニターの品質基準の一つで、最大輝度が1000nits以上、最小輝度が0.05nits以下、色域がDCI-P3 90%以上などの条件を満たすモニターに与えられる認証です。
さらに言えば最大800+nitsの輝度、0.01nitsの最小輝度、DCI-P3 99%の色域を実現しているため、DisplayHDR 1000認証の基準を上回る性能を有しています。
映画鑑賞、ゲーム、写真の編集など、より正確かつリアルな色彩再現を楽しむことができます。
眩しい性能
ミニLED
INNOCN 32M2Vは通常のバックライトモニターとは異なり「ミニLED」を搭載。
モニターのバックライトに使用されるLEDのこと。小さなLEDを画面全体に配置することでHDR映像の色彩表現、明暗の諧調などをより豊かに表現することができます。
ミニLEDを画面全体に細かく配置することで、従来のバックライト式とは異なり表示領域の隅々まで高精細な明るさ調整、コントラスト調整が行えます。
また、バックライトの光漏れやハロー効果などの問題も軽減でき、均一で美しい映像が楽しめます。
INNOCN 32M2VはミニLEDのモニターとしての高い性能を誇り、1152分割「FALDミニLED」を搭載。
Full Array Local Dimmingの略で、バックライトを細かく分割して制御する技術のこと。
画面を1152分割し、その裏に一つ一つ配置されたミニLEDにより光を制御しています。
画面の明るさやコントラストを高精度に調整し、より忠実なHDR表現を実現しています。
高解像度、高リフレッシュレートを両立
INNOCN 32M2Vは4K解像度でありながら144Hzの高リフレッシュレートも両立しています。
さらに応答速度も1msと非常に早く、ゲームや動画編集に最適な性能。
4K解像度のモニター自体は各メーカーから多くの製品が販売されるようになりましたが、60hz帯のものがほとんどですよね。
INNOCN 32M2Vは144Hzのリフレッシュレートに対応しているため、一般的な60Hzのモニターに比べて約2.4倍の滑らかさで出力されます。
リフレッシュレートが高いほど画面の動きが滑らかになり、目の疲れや違和感を軽減できます。
リフレッシュレートが高いモニターは高速な映像処理が必要となるゲームにも対応でき、快適な操作性、視認性が確保できます。
公式応答速度は1msだが・・・
INNOCN 32M2Vの公式応答速度は「1ms」と速い数値となっています。
一方、実測値についてはそれより若干遅い模様。
その点については先行購入したユーザーから各所で指摘されているようです。
応答速度とは、モニターが画面に表示された映像を変えるのにかかる時間を表す数値のこと。この数値が低いほど応答速度が速く、FPSやアクションゲームなど高い操作性を要求されるゲームにも対応できます。
応答速度が速いほど画面の残像やぼやけが少なくなり、鮮明な映像を楽しめます。
遅延やモーションブラーを感じることなくプレイができる。
この辺についてはゲームに対するガチ勢度合いによって影響度が変わってきます。
競技性の高いFPSなどのランクマッチで上を目指すのであれば、正直このモニターは向いていません。
実際このモニターでAPEXやOW2をプレイしてみると若干残像感は出ていますが、アクションやRPGプレイ時にはそれほど気になるレベルではありません。
そもそも競技用途であれば4k32インチ自体が向いておらず、結局「FHD、24インチ、240hz、0.5ms」あたりのスペックが最適解なんですよね。
自身のメイン用途を加味して検討することが大切。
性能に対するコスパが高すぎる
これまで紹介してきたとおり「INNOCN 32M2V」には「HDR 1000」「ミニLED」「144hz」「1ms(公称値)」と、高性能モニターに求められる機能をてんこ盛りに搭載。
これは同価格帯のモニターを凌駕する性能で、現状圧倒的なコスパを誇っています。
「INNOCN 32M2V」が11万円前後で手に入るのに対し、他メーカーで同性能モニタは15〜20万円以上します。
正直「innocn」というメーカー名自体このモニターを購入するまで聞いたことがなく、性能面に対する不安は実際に手元へ届くまで拭いきれませんでした。
ただ実際に使用してみれば高いレベルでの映像美を体験できており、非常に高い満足感を得られています。
外観に対する不満点(後述します)はややあるものの、その分中身の性能に振り切っている感があるため、その辺は許容範囲内といって良いでしょう。
気になる点
それでは、ここからはINNOCN 32M2Vの気になる点についてご紹介します。
気になったのは大きく分けて以下の3点。
- デザインの好みが分かれる
- 電源ONまでのレスポンスがやや遅め
- 電源コードの位置
それぞれ順番にご紹介します。
デザインの好みが分かれる
まずはデザインの問題。
INNOCN 32M2Vのカラーバリエーションはシルバー1色のみ。
デスク周りをホワイト調で統一している方であれば特段問題ありませんが、ブラックで統一しているデスクの場合は結構浮きます。
自分の場合は割とこれに該当。
これまでデスク周りは黒基調で揃えていたため、INNOCN 32M2Vの設置当初は結構違和感がありました。
フレームや背面の質感自体も結構プラスチッキーな感じであり、高級な雰囲気とは言えません。
その分性能にステ振りしまくってるので、質感についてはある程度妥協すべきではある。
ただ、幸いといって良いかはわかりませんが最近購入した電子ピアノのおかげでデスク上には鍵盤のホワイト色が足されており、滅茶苦茶なバラツキとまではなっていません。
電源ONまでのレスポンスがやや遅め
普段はMacBookに接続して使用しているんですが、スリープ解除からモニター表示されるまで5〜6秒程度掛かります。
これまで使っていたモニターは2〜3秒で表示されていたため、割と気になるポイント。
差分で言えば3秒程度の遅延なんですが、これだけ長いと接続不良を疑うこともあり、毎回煩わしさを感じてしまいます。
電源コードの位置
デザイン的な要素にも近いんですが、モニターへの電源供給用コードの接続位置が背面の下部に位置しており、設置後正面からモニターを見た時にコードがチョロっと飛び出てしまいます。
付属のモニタースタンドを使用すれば問題ないのかもしれませんが、自分は現在モニターアームを取り付けているため、下部の空間には何もないのが理想。
同じようにこういったスッキリ感にこだわりを持っている方はその辺のケーブルマネジメントで悩むかもしれません。
次モデルでは接続部をもう少し上に持ってきたり、端子をL字型にする等の改良が加えられるとスッキリして良さそうですね。
蛇足ですが、ケーブルマネジメントに関連してもう一つ気になるポイントをご紹介。
それがこのACアダプターなんですが、これがまた異様にデカい。
昔のゲームボーイくらいのサイズ感があり、重量もなかなか。
これをデスク上に置くのはかなり見た目的にゴツくなるし、ぶら下げるのはコードに負担が掛かりそうです。
この問題に対応するため、これまで引出しとして活用していた「山崎実業 テーブル下収納ラック」へ押し込みました。
収納ラックを活用することでアダプタとモニター感のコード幅に余裕ができ、モニターアームを動かした際の可動域に影響を及ぼしません。
ドッキングステーション(TS4)のアダプタも大きめなので、同様に押し込んでいます。
INNOCN 32M2Vはどんな人にオススメ?
以上を踏まえた上で、「INNOCN 32M2V」はどんな方にオススメできるものなのか考えてみましょう。
大きく分けると以下のとおり。
- HDRやミニLEDなどの最新技術を体験したい
- ゲームや動画編集時に高度な画面機能、色彩表現が欲しい
- USB-CポートやUSBハブ機能などの便利な機能を利用したい
- 機能面もコスパも重視したい
HDR1000認証を取得しているINNOCN 32M2Vでは、HDRコンテンツを正しく表示することができます。
1152分割して配置されたミニLED、最大輝度800nits以上、色域DCI-P3 95%以上という高い水準を誇っており、よりリアルな色彩やコントラスト表現を楽しみたいなら非常にオススメ。
ポート周りも「USB-C」「HDMI2.1」「DP1.4」と充実しており、ノートPCの外部モニタとする場合、ゲーム用途で使用する場合など、幅広い用途で活躍してくれます。
これだけ多くの機能性、拡張性を持ち合わせていながら同スペックの他メーカー製モニターに比べ圧倒的に高いコスパで手にいれる事が可能。
カラーバリエーションの少なさ、配線における見た目の問題などに目をつぶれるなら現状最も優れた選択肢と言えるのではないでしょうか。
Q&A
- カラーキャリブレーションには対応している?
-
対応しています。
モニターの付属品として、工場出荷時に色の精度を確認できるカラーキャリブレーションレポートが付属しています。また、OSD(On Screen Display)で色温度やガンマなどの設定も変更できます。さらに、DwmLutGUIなどのソフトウェアでカラープロファイルを適用することもできます。
- USB-CポートやUSBハブ機能は対応している?
-
対応しています。
タイプc端子(Thunderbolt)では映像入力と同時に最大90Wの電力供給ができ、ノートパソコンなどの充電やデータ転送が一本のケーブルで可能になります。このほかUSB-BポートとUSB 3.0ポート×2を備えており、USBハブとしても機能します。
- 画面出力にはどのケーブルが対応している?
-
画面出力は以下のポートが対応しています。
- DisplayPort1.4
- HDMI2.1(2端子)
- USB-C(Thunderbolt4)
INNOCN 32M2Vにはあらかじめ上記に対応した「USB-Cケーブル」「DisplayPortケーブル」「HDMIケーブル」が付属しています。USB-Cケーブルは、USBハブ機能を使う場合にも必要で、Adaptive Sync(フレームレートとリフレッシュレートを同期させる機能)が利用可能になります
INNOCN 32M2Vを実際に使用した人の声
実際に購入した方々のレビューについて、いくつかピックアップしたものをご紹介します。
HDRやミニLEDの映像表現に感動したという声が多く見受けられる一方、コイル鳴きや接続不良、これに対するメーカー対応など、機器の不調に対する不満が散見されました。
僕の購入した製品は今のところこのような不調は見受けられず、非常に満足できています。
この辺は個体差があるのかもしれません。
良いレビュー
購入する前に何度もブログを徘徊しましたがその評価通りの素晴らしい製品です。HDR1000で1152ゾーン分割のminiLED、字面では何言っているかわからないかもしれませんが、ぜひその目で体感してほしい。異次元の表現力です。
4Kリフレッシュレート120Hz以上の144Hz、HDMI2.1対応、いわゆるPS5に完璧対応したモニターになります。
その上HDR500が支流の中、このモニターはHDR1000に対応しているので、白は明るく黒は暗いと明白となっています。
FPSについてはガチゲーマーではないので、普通にゲームするなら特に問題はありません。4K、HDMI2.1モニターが安くなってきましたが、ここまでキレイだと高額な商品という思いより感動が勝ってしまい購入して良かったと久々に思える買い物です。
悪いレビュー
評判がいいモニターだったので購入してみた所、HDR使用時に様々な不具合のあるモニターに当たった。具体的にはHDR使用時に画面内の一部分において白く明るくなった時に高周波のコイル鳴きの様な雑音が発生し、ちらつきの様な画面の点滅が発生した。
HDR動画の明るいシーンではコイル鳴きが起こります。
私はどうしてもコイル鳴きが気になり、一度交換していただいたのですが、それでも同じ状態でした。コイル鳴きは製品仕様のようです。
音の大きさは、静かな環境では結構気になってしまうかもしれません。この点は、非常に残念でした。
商品購入後30日でHDMIケーブルを認識しなくなりました。さしてるのに信号を認識しないと出ます。確かに最近一瞬画面が黒くなり途切れる瞬間があったので兆候だったか・・・。ケーブルの種類を変えてもダメでした。1ヶ月で壊れたから良かったが、1年で壊れたら最悪だ。時限爆弾式に壊れるのは勘弁してもらいたい。正直製品の品質に問題があります。
※感想はAmazonのレビューから引用しています。
まとめ
以上、今回は「INNOCN 32M2V」の使用感等についてお伝えいたしました。
まとめ
- HDR1000、ミニLEDなど、高精細なグラフィック表現機能搭載
- 高リフレッシュレートかつ反応速度も速く、ゲームも快適に楽しめる
- 性能に対するコスパが異様に高い
4K解像度、144Hzリフレッシュレート、HDR1000認証、1152分割FALDミニLED搭載という高性能なスペックを有しながら、定価約13万円、セール価格で11万円台という破格のコスパを誇っています。
ゲームや動画編集などにも適しており、高色域・高輝度な色彩表現により鮮やかでリアルな映像が楽しめます。
さらに、USB-Cポート(Thunderbolt対応)やUSBハブ機能、5w×2スピーカーなども搭載しており、接続性も高く便利。
一方、モニターアームを使用した際に画面下部から飛び出て見える配線や、外観における若干のチープさ、カラーバリエーションの少なさなど、見た目部分に関しては若干気になるポイントもありました。
とはいえ、明るさとコントラストを追求した高い映像表現を求める人、ゲームプレイも妥協したくないという人にはぜひお勧めしたいモニターとなっています。
気になった方は是非一度チェックしてみてください。
最後までお読みいたたき、ありがとうございました。
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