「デロンギミニオイルヒーター」レビュー。1ヶ月の電気代はどれくらい?
- オイルヒーターが気になるけど、1ヶ月ごとの電気代増加が心配
- 就寝時の冷え込みに悩まされている
- 就寝時の暖房器具使用は乾燥などが心配
こういった疑問や悩みをお持ちのあなたへ。
本記事では、デロンギ製ミニオイルヒーターの使用感についてまとめています。
- ミニオイルヒーター使用時の1ヶ月あたりの電気代
- 部屋の空気を優しく温めてくれるオイルヒーターの魅力
- オイルヒーターが寝室使用に向いている理由
現在我が家には生後7ヶ月の子供がいるのですが、最近の悩みのタネは就寝時に布団を蹴ってしまうこと。
放置すれば風邪をひいてしまうリスクがあるものの、安全面を考慮すると無理に重たい布団は使用できません。
これを解決するためには、部屋全体を乾燥させることなく暖める必要がありました。
そこで意を決してデロンギの「ミニオイルヒーター」を購入。
「電気代が高い」や「そんなに暖まらない」などの事前評価が不安だったものの、これが意外としっかり暖かい。
心配していた暖房能力は予想していたよりも高く、5.7畳の寝室が十分暖まります。
使用電力も「最大500W」と通常のオイルヒーターよりもかなり控えめ。
今回は、そんな「デロンギミニオイルヒーター」の使用感についてご紹介いたします。
ミニオイルヒーター1ヶ月あたりの電気代は?
まず前提として、僕たちが日々暮らす中で消費する電力の使用料金は、以下のように計算されます。
電気代(円)=消費電力(W)×使用時間(h)×電気料金(円/kwh)÷1000
消費電力は使用する製品によって異なりますが、一般的には1000Wから2500Wの範囲。
使用時間は、家電製品を実際に稼働させている時間を表します。
電気料金については契約している電力会社やプランによって異なりますが、全国平均は22.88円/kWh(2023年4月現在)となっています。
例えば、消費電力が1500W、使用時間が8時間、電気料金が22.88円/kWhの場合、オイルヒーターの電気代は以下のとおり。
計算例
- 電気代(円)=1500(W)×8(h)×22.88(円/kwh)÷1000=274.56(円)
つまり、1500Wで出力する暖房器具を毎日8時間ずつ使用した場合、1日275円、1ヶ月に約8250円の電気代がかかる計算になるわけですね。
それでは、実際に僕がデロンギのミニオイルヒーターを購入した結果月々の電気代はどれほど上昇したのでしょうか。
以下で詳しくご説明します。
購入後いくら上がった?
ミニオイルヒーターの導入後、1ヶ月あたりの電気代はおよそ「3500円」ほど上昇。
予想はしていましたが、若干痛手ではあります。
- 使用時間→夜9時〜翌朝7時までのおよそ「10時間」
- 熱量→ダイヤル3〜5くらい
- 電気代の上昇幅→1ヶ月およそ3000円〜4000円
ただ、ミニオイルヒーターを購入した事で就寝時の快適さは格段に向上しており、出費には見合うものだと納得しています。
通常サイズはさらにコストが掛かる
今回購入したミニオイルヒーターは「最大500W」なのですが、通常サイズ(10〜13畳)だと「最大1500W」となっています。
デロンギオイルヒーターの出力比較
- ミニオイルヒーター:最大500W
- 通常のオイルヒーター:最大1500W
出力だけで見れば3倍の差
サイズが異なれば使用状況、頻度も異なると思うので単純に「電気代も3倍」とはならないと思いますが、このサイズをリビングでガッツリ毎日使用するのであれば1万円近く上がる可能性はありますね。
デロンギ ミニオイルヒーターの外観
今回購入したオイルヒーターの外観はこんな感じです。
限りなく白に近いグレー
公式によれば本体カラーは「ホワイト+ミディアムグレー」
ミディアムグレーってだけでも白っぽさを感じるのに、そこから更に白を混ぜているためか限りなく白に近い印象。
この絶妙とも言える色合いの中に、そこはかとないオシャレさと暖かみを感じる色合いです。
使用する場所が寝室なのでほとんど人目につくことはありませんが、毎日目にしても飽きがきません。
4枚のフィン
ミニオイルヒーターには5枚のフィンが取り付けられており、このフィン内部に温められたオイルが通過することで熱を放出。
ここで放出された輻射熱により、周囲をやさしく暖めてくれます。
輻射熱の魅力について以前コアヒートの記事にも書いたんですが、暖まり方が非常に心地良いんですよね。
操作は2種類のみ
デロンギのミニオイルヒーターに設置されている操作系統は2種類のみ。
- 電源スイッチ
- 熱量調整ダイヤル
非常にシンプルな設計なので、箱から開封した瞬間誰でも直感で使用する事が可能。
ダイヤルによる熱量調整は「1」から「6」の6段階になっています。
デロンギミニオイルヒーターの仕様
デロンギミニオイルヒーターのスペックは下記のとおりです。
項目 | デロンギミニオイルヒーター |
---|---|
サイズ | 幅175×奥行375×高385mm |
重量 | 5.5kg |
消費電力 | 500W |
メーカー推奨畳数 | 約1~3畳 |
平均表面温度 | 70℃ |
加熱方法 | 輻射熱 |
通常のオイルヒーターよりも出力量がかなり抑えられています。
その分大きな部屋には向きませんが、4〜6畳程度の部屋であれば結構暖かさを実感可能。
推奨は1〜3畳となっていますが、割といけます。
デロンギミニオイルヒーターの特徴や機能
部屋をクリーンに暖めてくれる
オイルヒーターはエアコンやファンヒーターなど「暖めた空気を排出」する暖房器具とは異なり、フィンから発する輻射熱により「空気そのものを暖める」仕組みとなっています。
このため、機器の使用時に室内の空気を汚すことがなく、快適な温度とクリーンな空気の両立が可能となります。
消費電力について
冒頭では通常のオイルヒーターよりは少ない消費電力だとお伝えしましたが、ミニサイズながら500Wなのでそこそこ消費します。
機器内部のオイルを電熱によって温める構造上、時間あたりのコストは高くなりやすい傾向にあります。
当初は通常サイズのものを検討していましたが、電気代を考えるとミニサイズにしておいて正解でした。
使用方法
オイルヒーターがコンセントに繋がれていることを確認し、電源を入れます。
電源スイッチをオンにすると赤いランプが点灯します。
電源ボタン下にあるダイヤルを回すことで温度調節が可能。
「1」から「6」まで温度調節することが可能です。
実際の使用感
予想より暖かい
今回購入したミニオイルヒーターは、使用が推奨される部屋の畳数が「3畳」となっていました。
通常の部屋ではなくトイレや脱衣所などでの使用が想定されているという事でしょう。
これに対しこのミニオイルヒーターを置く部屋は5.7畳の寝室。
「オイルヒーター」という暖房器具全体のレビューのあちらこちらで暖房能力の低さを指摘する声があったので、購入前は不安を拭いきれていませんでした。
ただ、いざ実際に届いた製品を使ってみたところ心配していた程のことはなく、しっかりと部屋を暖めてくれています。
むしろ11月〜12月頃までの初冬であれば、ダイヤルを「3」の状態にしても夜中に暑くて目が覚めるくらいしっかりは足りてくれています。
フィンは思ったより熱い
オイルヒーターのメリットとして「本体が高温にならないためヤケドの心配が少ない」と謳われているのをよく見かけます。
とはいえ、表面温度は平均して70℃くらいにはなるため、そこそこ熱かったです。
確かに石油ストーブやガスファンヒーターに比べれば格段に安全といえますが、小さい子供なんかは何気なく手を当てたままにする場合もあるため、低温やけどに注意する必要があると感じました。
電気代は多少上がる
冒頭でも紹介しましたが、オイルヒーター最大のデメリットは消費電力が大きいこと。
購入後は毎晩使用しており、使用時間に対する電気代の上昇はだいたい以下のとおりです。
オイルヒーターの使用状況と電気代
- 使用時間→夜9時〜翌朝7時までのおよそ「10時間」
- 熱量→ダイヤル3〜5くらい
- 電気代の上昇幅→1ヶ月およそ3000円〜4000円
当然これらは覚悟の上で購入しているものの、やはり多少痛手ではあります。
お金で家族の健康を購入していると考えることで腹落ちさせている状況ですね。
オイルヒーターと他の暖房器具はどれだけ電気代が違う?
ここまでオイルヒーターの電気代についてお伝えしてきましたが、実際に他の暖房器具とはどれだけ差があるのでしょうか。
我が家で使用している他の暖房器具と比較してグラフにまとめてみました。
グラフ上ではそれぞれの暖房器具の消費電力と電気代の目安を示しています。
消費電力は各製品の平均値を参考とし、電気代は使用時間を8時間、電気料金を22.88円/kWhとして計算しています。
暖房器具 | 消費電力(W) | 電気代(円) | 月額換算(円) |
---|---|---|---|
オイルヒーター | 1500 | 274.56 | 8,236 |
エアコン | 800 | 146.24 | 4,387 |
ファンヒーター | 1000 | 183.04 | 5,491 |
電気カーペット | 300 | 54.91 | 1,647 |
電気毛布 | 100 | 18.30 | 549 |
表にしてみると改めて実感しますが、エアコンの倍近く電気代が掛かっていることがわかります。
オイルヒーターの電気代が高い理由
長時間使用が前提
オイルヒーターは内部のオイルを加熱して熱を蓄え、放射熱で空気を暖める仕組みを採用。
そのため、電源を入れた直後は暖かさを感じにくく、部屋が温まるまでに時間がかかります。
逆に電源を消した後はオイルが冷めるまで熱を放出し続けます。
これらの性質上、オイルヒーターは長時間連続して使うことを前提とした暖房器具だといえます。
短時間だけの使用や頻繁につけたり消したりする使い方が多い場合暖房効率が悪く、電気代も上昇しやすくなるんですね。
輻射熱の性質
オイルヒーターは輻射熱を発することで、空気を乾燥させず静かに部屋を暖めることができます。
ただしその分他の家電製品より暖房効率は低くなりがち。
上述したように、放射熱の性質上部屋全体を均一に暖めるには時間が掛かります。
また、オイルヒーター室内が低湿度の場合熱伝導率が低くなる傾向もあります。
部屋の乾燥やクリーンさはともかくとにかく暖かさを重視したい場合や、部屋全体を素早く温めたい場合はには電気代が安くて効率的なエアコンやファンヒーターなどの暖房器具を選ぶ方が良いでしょう。
まとめ
以上、今回はコンパクトながら部屋をやさしくクリーンに暖めてくれる「デロンギ ミニオイルヒーター」についてご紹介いたしました。
通常サイズのオイルヒーターは電気代が心配という場合でも、「6畳前後の寝室で就寝時にのみ使用」という場合であればミニオイルヒーターは非常にちょうど良い選択肢なのかもしれません。
小さい子供のいる方や、毎朝喉の痛みに悩まされている方などは是非一度チェックしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント