【ごろ寝No.1】「XREAL ONE」レビュー。映像体験はいい感じだけど文字の視認性はイマイチ。

visionProの購入を検討するようになってかというもの、どうにも空間ディスプレイ全般への興味がムクムク湧いてきてしまっている。
空間ディスプレイへの興味が先かvisionProへの興味が先かという命題は置いておいて、今年新しく発売された「X REAL ONE」に食指を伸ばしてしまった。

定価7万円弱、セット売りのタイプCアダプタも合わせると7万5千円弱と、普通にそこそこの4Kモニタが買えてしまいそうな価格だが、visionPro(定価60万円、中古40万円)と比較すれば幾分か安い。
詰まるところ、XREAL Oneの出来栄え次第でApple vision Proへの溜飲が下がることを期待していた部分が大きい。
使用感など

結果から申し上げると、完全に満足することはできなかった。
最大の理由は「視野角」の問題である。
XREAL One装着時の視野角は50度で、Air2やAir2 proの視野角46度と比較して4度広くなっている。
- XREAL One→視野角50度
- XREAL Air→視野角46度
- XREAL One→視野角46度
発売前はこの視野角の広がりについて「50度突破したぞ!さらに大画面!」とそこそこ話題となっていたような記憶がある。

実際蓋を開けてみればこれが何とも言えない感じで、自分の理想とする「大画面」の設定では視界から大きく見切れる部分が発生してしまうのである。
一応目の前には仮想ディスプレイが広がっているものの、視界に入るのはそのうち一部分のみであり、隙間を覗き込んでいる感が否めない。
ゲームはそれなりに遊べる
理想的な大画面で遊ぶことを諦めれば、ゲームプレイに関しては期待していたとおりの体験を得ることができた。
Nintendo Switch、PS5、Mac、iPhoneなど、ゲーム機やPC、スマホのいずれもストレスフリーにプレイすることが可能。

試したのはRPG、アクション、FPSで、XREAL Oneのスペック的にはFHDで120Hz対応していることもありどのジャンルにも対応できている。
FPSをガチでプレイするのであれば144Hz以上のリフレッシュレートは欲しくなるだろうから、その辺は自身の実力やモチベーションと相談することとなるだろう。
動画視聴は快適

ゲームの時と同様、寝ながら動画視聴できるのは予想以上に快適すぎた。
iPhone16proとXREAL OneをタイプCケーブル一本で繋げた状態でアマプラやNetflixを起動するだけですぐに視聴環境が整う。
就寝前などに上記のような状態を整え、手放しで映画やアニメを観ながら寝落ちを待つのが最高のルーティンになりつつある。(睡眠の質に影響しそうなので推奨すべきではないかもしれない)

この状態での寝落ちが続くと寝返りで横向きになった際にツルが破損しそうなので、ウトウトし始めたら視聴をストップして眠りにつくようにしている。
読書体験はイマイチ

「寝っ転がりながら」といえば、動画視聴と並んで挙げたいのが読書、特に漫画である。
小説やビジネス書など文字が多いものはページめくりの頻度が少ないためKindle paperでもなんとかなるし、むしろKindle paperのほうが目に紙に近い視認性かつブルーライトも発生しないため快適だ。
一方、漫画を読む場合はページめくりの頻度、サイズ感的にもKindle paperではやや使いづらさを感じてしまう。
まとめ

そんな感じで、当初期待していたような使用感を全て満たすことは叶わなかったけれど、動画視聴をはじめとする映像体験については満足できるものとなっていた。
「モニター捨ててこれ一本で完結してやるぞ」的な感じで意気込みすぎると消沈してしまう可能性があるが、ごろ寝で映画やアニメが観たい、ライトなゲームがしたいという用途であれば結構満足感が高まるだろう。
グラス型の映像デバイスはまだまだ発展途上感があるので、更に技術が進んで4K出力対応することに期待したい。
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