「お金がないのに家を建てる」のは可能なのか。について考えてみた

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この記事の内容
  • お金がないのに家を建てるのはどれくらいのハードルなのか
  • 実際、家を建てるとどれくらいお金が掛かるのか
  • 「賃貸と同額」のワナ

私事ですが、2022年の9月に新築が完成し、早半年以上住み続けております。

最近では「戸建は情弱。賃貸こそ最強」と揶揄される事も多くなり、私自身、アパートに住んでいた頃は同様の思いを抱いたこともありました。

それから色々な要素(補助制度の改正や家族事情など)が重なり、思い切って注文住宅を購入。

才川

収入面での不安はありましたが、日々の暮らしもそれなりに充実しており、結果的には満足しております。

今回は、これから家を建てようと考えている方に向けて「お金がないのに家を建てる」ことについて自分なりの考えをお伝えしていきます。

漠然と「マイホーム」に対する夢はあるけれど、冷え切った経済状況が叫ばれる中悩ましい部分も沢山あるのではないでしょうか。そういった方の参考になれば幸いです。

目次

田舎に建てた一戸建て

実際、いくら掛かったか

地元の工務店に頼み、注文住宅を建てています。

ざっくりした金額ですが、掛かった金額は以下のとおり。

  • 建物本体価格・・・2,700万円(税込2,900万円)
  • 諸費用・・・100万円
  • 合計・・・3,000万円

実家に余っていた土地に建てたため、土地代は掛かっていません。

土地の取得から始めるのであれば、「土地代」「水道引込(あるいは分担金)」なども考慮に入れる必要があります。

才川

上記で示した「諸費用」の内訳は登記費用20万円、住宅ローンにかかる手数料50万円、長期優良住宅申請費用30万円となっています。

家族構成と収入

家族構成

  • 自分(30代):会社員、年収400万円程度
  • 妻(30代):専業主婦、子供がある程度成長したらパートで働く予定
  • 子供(0歳)

家族構成は自分、妻、子供の3人家族。

年収は400万円ちょい。私の職場は定期的に異動があり、配属される部署によって忙しさが異なります。

現在配属されている部署は割とホワイトで、月の残業はほぼゼロの状態。

年に一度の定期昇給もあるため、この職場における今の年齢の最低賃金が400万円というわけですね。

残業代は基本的に満額支給されるため、今後多少忙しい部署へ異動になれば定期昇給+残業代で40万〜50万円前後の年収UPが見込める程度です。

大きく昇給することはありませんが、大きなヘマをしない限り下がる事もありません。

実際、「お金がないのに家を建てる」のは可能なのか

「建つ」までのハードルはそれほど高くない

今の時代、家を建てる際にお金を貯めてキャッシュで購入することはほとんどありません。

大抵の人は金融機関で住宅ローンを借りて家を購入するのではないでしょうか。

つまり、「家を買えるかどうか」は「お金を借りられるかどうか」と同義ということになります。

この視点で見れば、大抵のサラリーマンは審査に通るはずです。(個人事業主の方は若干ハードルが上がるかもしれません。)

なので「家を建てる」という時点にだけ着目すれば、割とクリアできてしまう気がします。

生活を維持していけるかが重要

さて、当然「家を建てたら人生クリア」というわけにはいきません。

建てた以上、ローンの返済をしながら働き続け、生活を維持していかなければなりません。

「家を建てる」という行為において大変なのはこれ以降の人生で、

実際にやっていけるか問題

が付いて回ることになるでしょう。

半年間暮らしてみた感想としては「なんとかなりそう」なのですが、これについてもどんな場所にどんな人間が建てるかという条件次第で若干異なるかもしれません。

私の場合、趣味が”ゲーム””読書””記事の執筆”などお金のかからないものばかりです。

家を建てた直後に使えるお金が少なくなってもそれほど辛さを感じませんでした。

家を建てるという「決断」に迷うとき

人生において何に重きを置くか

家を建てることについて迷ったり悩んだりした際に是非一度考えて欲しいのが、自分が人生において何を中心として生きているのかということです。

この考え方は、かの有名なビジネス書「7つの習慣」に触れられている内容が非常に参考になります。

7つの習慣で触れられている人生の要素
  • 配偶者中心
  • 家族中心
  • お金中心
  • 仕事中心
  • 所有物中心
  • 娯楽中心
  • 友人・敵中心
  • 教会中心
  • 自己中心

ただこの本で触れられている〇〇中心という考え方は、これらを中心にするのではなく「7つの習慣」で述べられている原則(肉体、知性、心情、精神における人間の本質)を中心に立ち回りなさいということなのですが、それはそれとします。

上記で挙げた中で、自分は明らかに「娯楽中心orお金中心だ」という場合には、家を建てることによって後悔が生まれるかもしれません。

旅行したり、趣味のモノを集めたり、ひたすら美味しい食べ物を追い求めたりということに至上の喜びを感じるのであれば、いくら豪華な家に住んでいたとしても満たされませんしね。

そもそも家にいる時間が少ないのであれば、そこにお金を掛けるべきではありません。

逆に「家族中心」という生き方に喜びを感じる人であれば、家を建てる事に対するハードルは下がってくるのではないでしょうか。

インドア派には割と向いてるかも

私の場合、元来インドア派である事に加え子供が誕生したこともあり、家で過ごす時間を更に充実させたいと考えるように。

才川

当然ですが家で過ごす時間が長ければ長いほど、新築住宅を購入する意味合いというか恩恵のようなものは大きくなっていきます。

これに加えちょうど良い(悪い)タイミングで消費税の増税に伴う拡充措置があったり、地元自治体での新築住宅に対する補助金が終了を迎えそうになるなど、テコ入れされる要素が重なった事も大きな要因となりました。

「賃貸と同額で住めます」のワナ

半分本当で半分ウソ

営業マンが口にするセリフ

新築住宅を検討する際、ハウスメーカーや建築会社の営業マンが口を揃えて言うセリフがあります。

現在住んでいるアパートの家賃はおいくらぐらいですか?・・・そうですか!それなら同等の金額で今よりキレイで大きなお家に住むことができますよ!

これは私自身が新築住宅を検討する中で数多く耳にした言葉なのですが、実感として完全にウソとは言えないが鵜呑みにするのは危険という印象です。

理由としては、購入するあなた自身が「土地から購入するのか」「住宅ローンはどの金融機関で借りるのか」「固定金利か変動金利か」「どのような地域に建てるのか」といった様々な要素によって状況が異なってくるためです。

担当営業マンがこれらを加味した上で上記のような言葉を口にするのであれば問題ないのかもしれませんが、必要最低限のグレードの建物”のみ”(土地や諸費用は含めず)の金額に審査が通るかわからない最低金利を掛け合わせて試算して提示している可能性もあります。

このような一見「安く見える」金額に惑わされてローンを組んでしまい、いざ住宅が完成し返済が始まった段階で厳しい状況に陥っている事に気づくというパターンは避けたいところ。

建物の本体価格以外の部分はなかなか見えずらい要素ではありますが、事前に調べておいて損はありません。

住宅系のFPなどに相談を依頼するか、本屋へ通い自分で知識を身に付けておく必要があります。

この辺は面倒でも頑張っておいた方が後で後悔する回数も少なく済ませられます。

「家賃と同額」にできそうな人
  • 土地を建物の合計額をある程度抑えられる
  • 元々高い家賃の賃貸に住んでいる

家賃とローン

私が借りた住宅ローンの利率は6%の変動金利で、月々の返済額はおよそ77,000円程度になります。

賃貸の頃と大まかに比較したものが下記の表。

項目アパート戸建
月額家賃、ローン△72,000円△77,000円
住宅補助(毎月)27,000円0円
住宅ローン控除(月換算)0円8,000円
固定資産税(月換算)0円△7,300円

私の職場では、賃貸住宅に住んでいる社員には上限27,000円までの家賃補助が支給されます。

これは、戸建住宅へ住むようになると支給されなくなります。

その代わりに毎年末の年末調整において住宅ローン控除により所得税が還付されるようになるのですが、家賃補助に比べれば微々たるもの。

表をご覧いただければわかるとおり、昨年の所得税額は約96,000円で全て還付になりましたが、月割りで換算すると8,000円程度。

才川

家賃補助の支給を得ていた頃に比べれば随分しょっぱく感じます。

当時住んでいたアパートの広さは2LDKで、現在住んでいる戸建住宅は私の小さな書斎を含めて5LDKあります。

住環境が異なるためなんとも言えませんが、金銭面だけ見るとやはりしょっぱい・・・。

これに加え、土地や建物といった不動産を取得した場合、その翌年から固定資産税が課税されるようになります。

賃貸であればこれについても負担する必要はないため、なかなかの痛手でございます。

想定より毎月の負担が上がりそうな時

上段で紹介した家賃と住宅ローンの差については、私自身は家を購入する前からある程度計算し、覚悟しておりました。

そんな感じで、「マイホームに夢を膨らませつつも、想定よりお金が掛かりそうな予感がする」場合におけるメンタルの持っていき方も大切になってきます。

この辺はもはや自分あるいは妻(夫)が「許容できるかどうか」じっくり考えるほかありません。

ここでいう「許容」とは”実際に生きていけるギリギリのライン”まで削るという意味合いではなく、これまで貯金やお小遣いに回していたお金をどの程度充てられるかという話になります。

なるべく冷静な頭で、趣味や好きな事に費やすお金を減らしてでも快適な戸建暮らしに価値を見出せるかという妄想を膨らませ、それでも「イケる」と感じたのであれば購入を検討してみても良いのではないでしょうか。

才川

私は実際この段階で「イケる」と踏んで話を進めた結果今に至っているわけですが、現状はやはり満足できております。

まとめ

以上、今回は「お金がないのに家を建てる」事についての考えをお伝えいたしました。

今回のまとめ
  • お金がないのに家を建てる事はできる
  • 無謀なローンはNG。ある程度知識をつけた上で検討する
  • 迷った時は自分が何を中心に生きているか考えてみる
才川

つらつらと書きましたが、結果的に家を建てた事については満足しております。

とりあえず、「絶対に立てた方が満足できる!」とか、「今の時代に家を建てるのはバカ!情弱すぎ!」とか、断定的な意見をオススメするわけではありません。

家の購入は言うまでも無く人生を左右する大きな買い物です。本記事を一つの参考にしていただいて、じっくり検討してみてください。

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