sound peats「Space」レビュー。軽くてコスパの高いNCヘッドホン
- sound peats社のワイヤレスヘッドホン「Space」の特徴
- 「Space」を実際に使用した感想
- 「Space」の良い点、イマイチな点
本記事では、軽さと長時間バッテリーを兼ね備えたワイヤレスヘッドホン「SOUNDPEATS(サウンドピーツ) Space」の使用感等についてお伝えしています。
最大123時間の連続再生、最大35dbのノイズ低減など、1万円以下の価格ながら非常に高いコストパフォーマンスとなっております。
要チェック!
気になった方は是非一度ご覧ください。
スペックなど
「「SOUNDPEATS(サウンドピーツ) Space」」のスペックを以下の表にまとめました。
項目 | 内容 |
---|---|
サイズ | 17 x 19 x 9 cm |
重量 | 約264g |
カラー | ブラック、ホワイト、イエロー |
連続使用可能時間 | 最大123時間 |
ヘッドフォンジャック | 3.5mmジャック |
ノイズコントロール | アクティブノイズキャンセル |
充電時間 | 約2時間 |
周波数範囲 | 20-20KHZ |
今回はホワイトを選択。
イエローは写真で見る限りベージュに近い色合いをしています。
実際に使用
これまでSOUNDPEATS「Space」の特徴について簡単に紹介いたしました。
ここからは、実際の使用感等についてお伝えいたします。
ヘッドホンの装着
イヤーパッドの内側に「L」「R」の表記があるため、装着すべき向きはパッと見で判断しやすくなっています。
ヘッドバンドは縦方向に回転させて位置の調整が可能。
横方向に調整できるものが多いので、この向きに調整できるのは自分の中で新鮮に感じました。
ボタン操作
動作 | 操作方法 |
---|---|
再生/一時停止 | 電源ボタンを1回押下 |
音量操作 | 音量「+」「ー」ボタンを押下 |
前の曲/次の曲 | 音量「+」「ー」ボタンを1秒間押下 |
電話の受信/終了 | 電源ボタンを1回押下 |
着信拒否 | 電源ボタンを1.5秒間押下 |
通話切替 | 電源ボタンを2回押下 |
ペアリングモード(手動) | 音量「+」「ー」ボタンを同時に5秒間押下 |
音声認識アシスタント(siri/google)の起動 | 電源ボタンを2回押下 |
ゲームモードのON/OFF | 電源ボタンを3回押下 |
ノイズキャンセル/外部音取込切替 | ANCボタンを1回押下 |
電源のオンオフ
電源ボタンは本体右側のイヤーカフに配置。
3秒間押下し続けると「パワーオン」という音声アナウンスと共に電源がつきます。
電源をオフにする際は同じボタンを5秒間押下することで「パワーオフ」という音声アナウンスと共に電源が切れます。
- 電源ON|電源が切れている状態で電源ボタンを3秒間押下
- 電源OFF|電源が付いている状態で電源ボタンを5秒間押下
電源ボタンの故障をできるだけ避けるため、再起動する際は電源をオフにした後は2〜3秒待ってから行うのがオススメ。
ペアリングとリセット
電源がオフの状態で電源ボタンを約5秒間押し続けることで、「ペアリング」という音声案内と共に本体がペアリングモードに入ります。
インジケーターライトが赤と青で交互に点滅し、他のデバイスから本機の検出ができる状態となります。
ヘッドホンの接続を解除したい場合、音量「+」ボタンと「ー」ボタンを5秒間同時に押し続けることで強制的にデバイスとの接続が切り離されます。
設定をリセットしたい場合は「電源」ボタンと「ANC」ボタンを同時に10秒間押下してください。
- ペアリング|電源ボタンを5秒間押し続ける
- 接続解除|音量「+」「ー」を5秒間同時に押し続ける
- 設定のリセット|「電源」ボタンと「ANC」ボタンを10秒間同時に押し続ける
各種モードの切り替え
SOUNDPEATS「Space」には3種類のリスニング機能が備わっています。
- ノーマルモード
- 外部音取り込み
- ノイズキャンセル
それぞれ本体左側に備わっている「ANCボタン」を押下することで”ノーマル”→”外部音取り込み”→”ノイズキャンセル”の順に入れ替わります。
この切り替え時にも音声案内が流れるため、現在どのモードにしているかがわかりやすいのもポイント。
ここで特筆すべきはノイズキャンセルモードで、想像していたよりもしっかりと外部音を遮断してくれます。
他メーカーのハイエンド機と比較すればやや遮音性は劣るものの、タイピング時の打鍵音なんかは明らかに静かになっていますし、家の中の環境音もしっかりと遮断してくれています。
有線接続
付属のAUXオーディオケーブルによる有線接続も可能。
動きに制限がかかりますが、より高い音質を求めるのであればこちらの接続方法もオススメ。
ケーブルを接続することで無線接続から有線接続に切り替わります。
有線接続時にノイズキャンセル機能を使用したい場合はANCボタンを3秒間押下してください。
- 付属のAUXケーブルを接続
- ノイズキャンセル機能の使用:ANCボタンを3秒間押下
ゲームプレイ
Nintendo Switch
まずはNintendo Switchにて接続テスト。
「設定」→「Bluetooth接続」を選択することでペアリング先を探し始めるんですが、先にヘッドホン側をペアリングモードにしておく必要があります。
ヘッドホンの音量「+」「ー」ボタンを同時に押してペアリングモードにしておく。
スイッチ側ではすぐにヘッドホンを認識してくれました。
テストプレイを行ったのは「ゼルダの伝説ティアーズ オブ ザ キングダム」。
天空、地上、地下と異なるフィールドでのプレイが楽しめる普及の名作です。
SOUNDPEATS「Space」を装着してみると、意外と言ってしまうと失礼ですが、定位感の良さや効果音の鮮明さがしっかり伝わってきました。
これまでSwitchにヘッドホンやイヤホンを接続する際は有線ばかりだったのですが、SOUNDPEATS「Space」は無線接続にも関わらずこれらとそれほど遜色ないように感じます。
敵が迫ってくる際の土を蹴る荒い音、風が木を揺らす柔らかい音など、幅広い部分で自然音、効果音を表現してくれています。
PS5
続いてはPS5に接続。
こちらでは「テイルズオブアライズ」と「APEX Legends」をプレイ。
テイルズではSwitchのゼルダ同様、フィールド上の細かな音が幅広く拾われています。
また本作は1回ごとの戦闘シーンが派手な演出なんですが、それらに対しても置いてけぼりを喰らうことなく、それぞれの演出にあったアツいBGM、効果音の表現ができているように感じます。
「APEX Legends」はバトルロワイヤル型のFPSなのでまず必要とされるのが定位感。
この辺も上記で紹介した2つのRPG同様問題はなく、前後左右から走ってくる敵パーティーの方向をしっかりと捉えてくれていました。
離れた位置での戦闘音(発砲やグレネードの爆発)も結構拾ってくれるので、索敵や漁夫もわりとし易い印象です。
専用アプリを使用したイコライザ調整機能があるため、以前紹介したミックスアンプのように設定を凝り始めて若干沼にハマるかもしれませんね。
良かった点
- コンパクトで軽い
- 操作感が良い
- コスパの高いノイズキャンセリング機能
軽い&コンパクト
SOUNDPEATS「Space」の重さは実測263.9gと非常に軽いので、長時間装着していても首への負担はほとんどありません。
この軽さに比例して見た目も非常にミニマルで無駄がなく、持ち運こびもし易くなっています。
最大123時間再生が可能なバッテリー容量も搭載しているので、通勤、通学時での利用にも便利ですね。
シンプルなボタン操作
日常で使用するのは基本的に「音量調整」と「ノイズキャンセル切替」がほとんど。
これらは左右のイヤーカフに物理ボタンが配置されており、ヘッドホンを装着したまま直感的な操作が行えます。
各種モードの切替時にも「〇〇モード」と音声案内が入るので、自分が今どれを選択しているのかも認識しやすいのも良いですね。
ノイズキャンセル性能
ノイズキャンセル機能については先程も少し触れていますが、1万円以下で購入できるヘッドホンとしては十分な性能を備えています。
私の場合基本的にヘッドホンを使用する際は室内での利用がほとんどなので、一般的な生活音を遮断してくれるレベルであればOK。
街中の喧騒を打ち消すほどの遮音性はありませんが、私のように室内メインで勉強、リスニング、動画視聴を目的に使う分には満足できる造りとなっております。
気になる点
- 外部音取込が若干不自然
- ゲーム向きの音作り
- ボタン長押し動作の煩わしさ
外部音取込モード
ノイキャンの性能はわりと良好でしたが、外部音取込モードについてはやや不自然さを感じました。
他の機器と比較して、外部音を過度に取り込みすぎている印象があります。
ジョギングや家事の際に使用することの多いAirPods proでは、外部音取り込みモード時に周辺の環境音を「そのまま」耳に届けてくれています。
私の中ではこれが普通だと思っていたんですが、イヤホンやヘッドホンを装着した状態でこの「そのままの環境音」を再現するのは結構技術力を要するものなのかと気付かされました。
ゲーム向きの音作り
専用のアプリを使用することで自分好みのイコライザ設定が可能となりますが、全体的にゲーム向きである印象を受けました。
この辺はかなり抽象的な感想となってしまうんですが、FPSをプレイした際、敵の足音(土を踏む”ジャッジャッ”音)や遠くの銃撃音(乾いた”パンパン”音)、グレネードの爆発音等はかなり高い臨場感が得られます。
その一方で、YoutubeやApple Music等で作業用BGMを再生して視聴してみると、ややクリアさに欠けるような印象を受けました。
普段使用しているのが有線のモニターヘッドホンなので特にそう感じてしまうのかもしれませんが、音楽をしっかり聴きたい、ガッツリDTMしたいという場合にはやや不向きかもしれません。
無線使用がメインであればそもそもDTMには向いていんですけどね。
ボタン長押しによる動作がやや面倒
電源をオンにする際には3秒間、オフにするには5秒間ボタンを押下し続ける必要があります。
ボタン長押し系の動作としては結構長時間ボタンを押し続けなければならないので、オンオフの頻度が高くなるほど煩わしさが蓄積されそう。
ペアリングモードの切り替えも5秒間、リセットには10秒間の長押しが必要です。
少ないボタン数で多くの機能を持たせるにはこのような仕様にするほかないのかもしれませんが、この辺は若干面倒に感じますね。
基本的なボタン操作はシンプルなんですが、この点はやや気になりました。
実際に使用した人の声
実際に購入した方々のレビューについて、いくつかピックアップしたものをご紹介します。
高評価レビュー
この値段にしては音もきれいに出ていて,低音もそこそこ出ているのでコスパがいいと思います.
とにかく接続の安定性が素晴らしい+屋内通話の品質も上々。バッテリーも検証できないくらい長持ちなので問題なし。
自宅で映画鑑賞や仕事で利用するため購入しました。ノイキャンも程よく、装着感も良いです。
低評価レビュー
androidでの接続時に不具合が起こる
外部音取り込みモード使用時のノイズが気になる
音楽向けの音質ではない。
まとめ
以上、今回は「SOUNDPEATS「Space」」の使用感等についてお伝えいたしました。
- 1万円以下で買える高品質ノイズキャンセルヘッドホン
- 軽さと長時間バッテリーを両立
- 音作りはゲーム寄り
- コンパクトで軽い
- 操作感が良い
- コスパの高いノイズキャンセリング機能
- 外部音取込が若干不自然
- ゲーム向きの音作り
- ボタン長押し動作の煩わしさ
「ノイズキャンセルを試してみたいけど、いきなり3〜4万円台のハイエンド機を購入するのは気が引ける」という方にも是非一度手に取っていただきたい作りになっています。
これまで馴染みのないメーカー品の場合どうしてもその品質等を警戒しがちなんですが、SOUNDPEATS「Space」では必要な機能をしっかり押さえてくれている印象でした。
DTMや音楽をしっかりリスニングしたいという用途であればモニターヘッドホンをオススメしますが、気軽にゲームしたい方や、作業用途として使いたい方にはコスパの良い商品となっています。
気になった方は是非一度チェックしてみてください。
最後までお読みいたたき、ありがとうございました。
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