腱鞘炎対策にも有効なトラックボールマウスの使い心地は?メリットデメリットも併せて解説
- 長時間操作しても疲れないマウスは?
- 省スペースでも快適なマウス操作を行いたい
- 持ち運びに便利なマウスを探している
こういった考えをお持ちのあなたへ。
本記事では、省スペースでも快適かつ疲労することなく使用できるトラックボールマウスの魅力についてご紹介しています。
トラックボールマウスを使用する事でマウス操作時の手首負担が減り、腱鞘炎への対策にも有効。
- トラックボールマウスが長時間の作業に向いている理由
- 外出先でも快適に使用できるトラックボールマウスの携帯性について
- デスク上のスペースが限られている時にこそトラックボールをオススメしたい理由
トラックボールマウスを愛用して10年以上の筆者が熱量を持ってお伝えいたします。
初めて使用する方は若干クセを感じるかもしれませんが、一度この快適さに慣れてしまうともう手放すことはできません。
マウス選びで悩んでいる方は是非最後までご覧ください。
トラックボールマウスについて
トラックボールマウスとはPC用のマウスの一種で、ボールを回転させてカーソルを移動させることができるデバイスです。
一般的な光学式マウスとは異なり、トラックボールマウスは直接動かす必要がないため、手首や腕の疲れを軽減することが可能。
また、トラックボールマウスは小さめのデスクなど限られたスペースでも使用することができるため、ノートPCのユーザーもオススメ。
もちろんデスクトップPCでも快適に使用する事ができます。
見慣れないデザインなので最近流行り始めたものにも思えるかもしれませんがその歴史は意外と古く、原型となるものは1950年代から存在していたようです。
レーザーマウスの台頭により徐々に日の目を浴びなくなったようですが、今もなお根強い人気が残っています。
他のマウスと同様有線と無線のバージョンがあり、デザインや機能面にも若干の差があります。
最近では多くのトラックボールマウスがエルゴノミックなデザインを採用しており、長時間の使用でも快適に利用できるようになっています。
トラックボールマウスを使用するメリット
ここでは、トラックボールマウスを使用するメリットを4つご紹介いたします。
- 手首や腕の疲れを軽減
- 省スペースでも快適な操作が可能
- 正確なカーソル操作が可能
- ポータブル性抜群
手首や腕の疲れを軽減
トラックボールマウスはカーソルの移動に手首や腕を使わないため、長時間の使用でも手首や腕の疲れを軽減できます。
レーザーマウスやノートPCのトラックパッドでポインタを動かす場合、その操作時には手首の移動が伴います。
手首を動かしすぎる事で起こる腱鞘炎に悩んでいる人にもオススメ。
現在僕が愛用しているロジクールのトラックボールマウスは親指部分のボールを転がすだけでポインタを操作する事ができ、手首を動かすことは一切ありません。
最近では握りやすい形状であるエルゴノミックデザインを採用したトラックボールマウスも数多く販売されており、これらについても使用時の負担軽減に大きな影響を与えています。
省スペースでも快適な操作が可能
トラックボールマウスは操作時に本体を動かす必要がないためや散らかったデスクの上や、外出先のテーブルが小さかった場合でも快適に操作する事ができます。
動かす必要がないためマウスパットもいらない
親指を滑らせる力加減でポインタの移動距離も調整できるため、大きなモニターで使用する場合でも問題ありません。
MacBookをクラムシェルモードする時は34インチのフルワイドモニタで使用していますが、快適に操作できています。
正確なカーソル操作が可能
トラックボールマウスには親指を使うため、非常に精細なカーソル操作を行う事ができます。
手首や腕で操作するレーザーマウスでも精細な作業を行う方は沢山いるため慣れや相性の問題でもありますが、グラフィックデザインやCAD技術者など、精密な操作が必要な場合には適しています。
指先で操作した方が細かな作業がしやすそうなのは感覚的にわかる気がする。
ポータブル性抜群
トラックボールマウスはサイズ感だけで見れば若干大きめなものが多いように感じます。
ただ、先述しているとおり操作時にマウス本体を動かす必要がないため携帯性は優れていると言えるでしょう。
極論ですが、トラックボールマウスは置くことさえできればカーソル操作が可能となるため、書類やモノに覆い尽くされたデスクであってもその上に置くことさえできればマウスは使えます。
最悪膝の上に置いても使える。
トラックボールマウスのデメリット
次に、トラックボールマウスのデメリットについて5つご紹介します。
- 操作に慣れが必要
- サイズは大きめ
- ゲームには向かない
操作に慣れが必要
トラックボールマウスは指でボール部分を動かして操作するという特性上、慣れないうちは若干苦労するかもしれません。
一番やりがちなのが「トラックボールマウス本体を動かす」という動作で、これでは操作部分のボールが止まったままなので画面上のポインタも動かないんですよね。
慣れてしまえば快適なのですが、それまでは戸惑いを覚えるかもしれません。
サイズは大きめ
トラックボールマウスは本体を動かさず操作するという形式上、コンパクトさよりも手のひらへのフィット感が重視されています。
このため、通常のコンパクト系マウスと比較して若干大きめの形状をしています。
持ち運びに大きな支障が出るようなレベルではありませんが、荷物は少しでもコンパクトにまとめたいという方にとっては気になるポイントになるかもしれません。
ゲームには向かない
メリット部分で精細な操作感について触れましたが、ゲームでの使用にはあまり向いておりません。
シミュレーションやターン制のRPGなどであればプレイできるかもしれませんが、FPSやアクションゲーなど、激しい動きを伴うものは指が追いつかないんですよね。
FPSなんかでは特に一瞬で180度視点を切り替えるようなアクションが求められるため、腕や手首の可動域を使った方が理にかなっています。
マウスの使用比率はゲームのほうが高めという方はレーザー式ゲーミングマウスを使用した方が良いでしょう。
トラックボールマウスはどんな人にオススメ?
トラックボールマウスの使用をオススメしたいのは以下に該当する人。
当てはまる項目があれば是非導入を検討してみてください。
こんな人にオススメ
- 1日のうちPC作業の占める割合が大きい人
- デスクが小さい、慢性的に散らかってる人
- 精密な操作を行う事が多い人
1日のうちPC作業の占める割合が大きい人
毎日PCデスクに向かう時間が長く、マウスに触れる時間が多い人にはトラックボールマウスを使用する事で快適に。
操作時に本体を動かす必要がないため、デスクワーク時における腕の動作が「キーボード」→「マウス」への移動だけで済むようになります。
ポインタを動かすために手首や腕を動かすという細かな動作がなくなる事で、肩こりの軽減にも繋げられるのではないでしょうか。
デスクが小さい、慢性的に散らかってる人
デスクが小さいミニマリスト、書類やモノで慢性的に机が覆われてしまっているような人もトラックボールマウスの使用をオススメします。
トラックボールであればマウスを動かすスペースがなくても画面上のポインタはダイナミックに操作する事が可能。
デスク上の散らかりについてはなるべく掃除をした方が良いと思いますが、小さな空間でも十分な操作感を味わいたいなら是非試してみてください。
精密な操作を行う事が多い人
グラフィックデザインやCAD技術者など、精密な操作が必要な人にもトラックボールマウスはオススメ。
メリット部分でも触れていますが、マウスカーソルの移動精度が高くなり、正確なカーソル操作ができるようになります。
日頃から精密な操作感を求められる作業を行うのであれば、指先で操作する方が思いどおりに動作させられるのではないでしょうか。
トラックボールマウスをオススメしない人
以下の項目に当てはまるような人にはトラックボールの使用に向いていないかもしれません。
あまりオススメできない人
- ゲーム(アクション系)での使用がメインの人
- 左利きの人
- どうしても操作感に慣れそうにない人
ゲーム(アクション系)での使用がメインの人
PCの使用時間はアクション系のゲームがほとんどという方にはトラックボールマウスは向いていません。
落ち着いたテンポのゲームであればそれほど問題はありませんが、動きの激しいゲームになると指先の動作だけでは対応できない場面が発生するためです。
瞬時にターゲットを切り替えたり周囲を見渡す必要があるアクションゲーやFPSでは細かな動作よりもダイナミックな動作が求められる場面がちらほらある。
そういった点を考慮すると、どちらの操作性もある程度バランスの取れたゲーミングマウスの方に部があると言えるでしょう。
左利きの人
マウス操作を左手で行う人の場合、トラックボールマウスを購入する際の選択肢が制限されるかもしれません。
最近はどのメーカーも左手用マウス、両手どちらにも対応したシンメトリー型マウスを展開しており、トラックボールについても左手操作に対応したものがいくつか販売されています。
ただ、そのラインナップは未だ限られており、トラックボールマウスを検討する中で「これだ」と思えるようなものに出会えたとしても右手用しか存在していないなんて事もしばしばあります。
ボールが中心に配置されているようなモデルや、現在販売されている左手用モデルで満足できればそれに越したことはありませんが、自分の納得いく性能、デザインのトラックボールマウスが見つからなければ歯がゆい思いをするかもしれません。
どうしても操作感に慣れそうにない人
光学レーザー式マウスやトラックパッドの操作感に慣れた人からすれば、トラックボールマウスの操作感は非常に特殊に感じ、慣れるまでは非常に戸惑うと思われます。
レーザー式にせよトラックパッドにせよ、画面上のポインタ操作には際に必ず「手首や腕を動かす」という感覚が染み付いているため、トラックボールマウスを導入したての頃はどうしてもマウス自体を動かしてしまいます。
この染み付いた感覚がどうしても体から離れず、トラックボールの操作感に慣れるよりも前にPC作業自体が嫌になってしまっては本末転倒。
家電量販店で実物を試してみたり、購入後自分には合わないと感じたらメルカリなどで売ってしまうのも一つの手。
先述したとおりトラックボールマウスには一定の需要があるため、購入後早い段階で出品すれば原価の6〜7割程度で売れたりします。
まとめ
以上、今回は省スペースでも快適に操作できるトラックボールマウスの魅力についてお伝えいたしました。
本記事の内容をまとめると以下のとおりとなります。
メリット | デメリット |
---|---|
手首や腕の疲れを軽減 省スペースでも快適な操作が可能 正確なカーソル操作が可能 ポータブル性抜群 | 操作に慣れが必要 サイズは大きめ ゲームには向かない |
使い始めた頃は操作感に戸惑うかもしれませんが、一度慣れてしまえば毎日のデスクワークが非常に快適になるのは間違いありません。
手首や腕の疲れに悩んでいたり、限られたスペースでも快適な操作を実現したいと考えているのであれば是非一度トラックボールマウスの導入を検討してみてください。
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