「HHKB Professional HYBRID Type-S」の長期使用レビュー【無限タイピングしたい方へ】

清水の舞台から飛び降りる覚悟で「HHKB Professional HYBRID Type-S」を購入し、2年が経過しようとしています。
3万円以上する高級機でありながら発売から現在まで今なお根強い人気を誇っているこのキーボード。
どれだけタイピングしても疲労感に襲われないため、普段文書を書く機会が多い方や、プログラマーの方等であれば是非一度チェックしてほしい名器と言えます。
今回は長期間使用してみて再確認したHHKBの魅力についてお伝えしていきます。是非最後までご覧ください。


購入の動機
なんと言っても「打鍵感」

HHKBの購入に際して、一番の決め手となったのがその打鍵感です。実際に使用してみて、「サクサク」「スコスコ」「トコトコ」を織り交ぜたようななんとも言えない感触の虜になっています。
そんな折にこの「HHKB Professional HYBRID Type-S」と出会ってしまい、必然的流れのように購入。
沼への入り口は「G913」
そもそも、この打鍵感を求めるようになった大きな要因は、1年前にロジクールのメカニカルキーボードである「G913」を購入して使用したところまで遡ります。
「G913」にはこれまで使用してきたキーボード達では再現できない心地よい「カチャカチャ感」があり、それがなんともいえずクセになりました。

その頃は「茶軸」を使用していました


キーボードの種類を調べ始めるように


- メンブレン式
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1,000円〜5,000円くらいの普及価格帯に多いのがこのタイプ。キートップの下にラバーがあり、キーストロークが長めに設計されている。打鍵感は「モニュモニュ」と言った感じ。
- パンタグラフ式
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ノートPCや薄型キーボードに採用されている事が多いのがこのタイプ。タイピング時の底打ち感を一番感じ易く、音も発生し易い。打鍵感は「パチパチ」と言った感じ。
- メカニカル式
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キートップの下が金属製のバネや機械式のスイッチで作られており、耐久性に優れたタイプ。もう一つの特徴として、キーの「軸」を選ぶ事ができる。メーカーによって「軸」の種類は様々だが、大きく分けると下記の3種類。
- 「赤軸」(静音製に優れ、押下時の抵抗も少ない。)
- 「青軸」(マウスをクリックした時のような打鍵間。小気味良いタイピングができるものの、キーを押下する度カチカチ音が鳴るので、一人きりの空間での使用が望ましい。)
- 「茶軸」(赤軸と青軸の特徴を織り交ぜたような軸。押下時の程よい感触と、うるさすぎない打鍵音。)
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キートップの電極がキーボード本体の(底)電極と接する事なく入力する事ができるため、耐久力が桁違いに高い入力方式。今回紹介している「HHKB」は全てこの方式を採用。底打ち感もないため、一日中タイピングをしてもかなり疲労感を軽減してくれる。
HHKBは静電容量無接点方式
実機レビュー
ずっとタイピングしたくなる中毒性
繰り返しになりますが、このキーボードは打鍵感がとにかく最高です。無意味にひたすらタイピングしたくなるような中毒性があります。
そして絶妙な角度、押下厚により、長時間タイピングしたあとでも手や指の疲労感を感じることがありません。
キーボドを置く場所や調整する角度によっても微妙に打鍵感が異なってくるので、自分に合った環境を探し求めるのも一つの楽しみかもしれません。
現在僕が使用しているオススメの組み合わせは、「羊毛マウスパッド」+「ウッドパームレスト」です。見た目も洗礼されている上さらにタイピングが捗り、まさに鬼に金棒の状態。






”墨”の色合いが絶妙
HHKBの色は2色展開となっており、「白」と「墨」が存在します。(以前は期間限定で「雪」が販売されたこともあります。)
”黒”ではなく”墨”という表現に惹かれてしまい、こちらを購入。
まじまじと観察し改めて感じたのですが、色だけでなく、キーボード全体の質感も含めて”墨”なのだなと妙にしっくりきました。
マットな質感が上品
HHKBのキートップはマットな仕上げが施されており、指でなぞるとザラザラした質感が伝わってきます。


以前使用した「G913」や「M1MacBook」はツルツルとしたキートップであるため、これもなかなか新鮮。このマットな加工も”墨”感を上手く演出しているような気がしますね。
タイピング時以外でもなんとなく触りたくなってしまう妙な中毒性も相まって、机に向かうモチベーション維持に一役買ってくれています。
サイズ感も丁度良い感じ
キーボードのサイズは「幅294mm」×「奥行120mm」×「高さ40mm」となっています。
テンキーレスのコンパクトなデザインとなっているため右側にスペースができ、マウス操作に余裕が生まれます。






HHKBのタイプは3種類
HHKBは現在「3種類」商品展開されています
- HHKB Professional Classic
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一番スタンダードなモデル。有線接続(USB typeC)にのみ対応しており、静音機能も無し。少しでもコストを抑えてHHKBの打鍵感を楽しみたいのであればこれ。
- HHKB Professional HYBRID
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有線接続(USB typeC)と無線接続(Bluetooth)の両方に対応している。静音機能は無し。上記のclassicモデルとは約5,000円程度の価格差。
- HHKB HYBRID Professional HYBRID Type-S
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有線接続(USB typeC)と無線接続(Bluetooth)の対応に加え、タイピング時の静音機能も付いた最上位モデル。打鍵感、タイピング音ともに楽しみたいならコレ。classicモデルとは約1万円程度の価格差。
機種/機能 | typeC接続 | Bluetooth接続 | 静音機能 |
---|---|---|---|
Classic | ◯ | × | × |
HYBRID | ◯ | ◯ | × |
HYBRID Type-S | ◯ | ◯ | ◯ |


どのモデルも有線接続時は「type-C」
HHKBを有線接続する場合は、どのモデルにおいても「type-C」接続となります。
最近はどのガジェットもほとんどがtype-Cを搭載しているので、ケーブルを共有して使う事ができます。
後述しますが、type-C接続時は「充電」ではなく「給電」であるため、コードを接続している間でのみ使用する事が可能となります。
無線接続時はBluetooth
レスポンスは問題無し
「HYBRID」「HYBRID Type-S」の無線接続はどちらもBluetoothにのみ対応しています。
USBレシーバーによる無線接続に対応していないで、タイピング時の応答速度が気になるところ。ただ、これまで使用する中でレスポンスが気になるようなことはありませんでした。
充電式ではなく乾電池式
HHKBを無線接続する場合、電源は充電式ではなく「乾電池式」となります。
ほとんどのガジェットが軒並み充電式となっている中、この乾電池式に違和感を覚えるかもしれません。
僕も当初は煩わしく感じました。ただ、よく調べてみるとこの方式を採用したのは理由があるようで、乾電池式を採用することでスタミナの劣化を防ぐ事が可能となります。


充電式の場合、繰り返し使用していくことで内蔵バッテリーが劣化しますが、乾電池式であれば常に新しいバッテリーに交換しているようなものなので、常に万全のスタミナで使用し続ける事が可能となります。
HHKBはそもそも本体を超高耐久で使用する事ができる静電容量無接点方式を採用しているため、給電方式においても長期間の使用を見越した乾電池式を採用したのは理にかなっていると言えますね。



公式によれば、単三電池2本で3ヶ月間使用することができるようです。
「英語配列」と「日本語配列」
好みの配置を選べる
HHKBはいずれのモデルでも「英語配列」と「日本語配列(JIS配列)」の2種類からキー配置を選択することが可能です。



僕が購入したのは「日本語配列」モデルです。
キーボード自体のサイズはどちらを選択してもそれほど差がありませんが、英語配列の場合いくつかのキーが排除されています。よりミニマルなものを求めたい方は英語配列を選択してよいかもしれません。
日本語配置を選択した理由
上記で挙げたとおり、英語配列にはいくつか削除されているキーがあり、その中には「矢印キー」も存在しています。
英語配列では「Fn」キーと組み合わせることで足りないキーを補うように設計されているのですが、物理ボタンがないと慣れないうちは苦労しそうです。


矢印キーはExcel以外でも使用する場面が多く、何かと不便になるだろうと思い、日本語配置を選択しました。


まとめ
今回は至高のハイエンドキーボード「HHKB Professional HYBRID Type-S」について紹介いたしました。
普段から文書作成やプログラミング等タイピングする機会が多い方には最適なキーボードです。
気になった方は是非一度チェックしてみてください。










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